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英語力UPに効果絶大!シャドーイングの効果とやり方、コツ

英語を勉強している一度は聞いたことがある「シャドーイング」。英語力向上にいいと聞くけれど、一体なんなのか、どういった効果があるのか、具体的にどうやるのかなど知らないことだらけですよね。そこで今回は、シャドーイングの効果や方法、コツをご紹介していきます。

英語のシャドーイングの効果は?

●シャドーイングとは?効果は?

シャドーイング(Shadowing)とは、英語を聞いたあとすぐにそのあとを追いかけて、同じ英語を声に出すことです。Shadow(影)の文字通り、影のように英文を追いかけるのです。耳で英語を聞くのと口から英語を発するのを同時に行うという本格的な英語トレーニングで、プロの通訳者の訓練方法としても活用されており、次のように様々な効果が望めます。

・リスニング力が向上する
・リズムとイントネーションが向上する
・発音が良くなる
・単語のつながり(リエゾン)が聞けて使えるようになる
・文章の区切りがわかるようになる

シンプルな訓練方法なのに様々なうれしい効果が期待できるシャドーイングは、英語力の向上を目指す人はぜひ試してみたい方法ですね。それでは、実際にシャドーイングをどうやるのか、方法とコツを見ていきましょう。

●シャドーイングのやり方

英語音声のあとについて真似をするだけだから簡単じゃん!と思うかもしれませんが、シャドーイングはけっこう難しいのです。耳で聞きながら口で話すというのは、日本語でも難しいこと。シャドーイング初心者は、次のような段階を踏んでシャドーイングに挑戦してみてください。

1.音声を聞く
最初は声に出さず、まず音声を聞いて内容を大まかに把握します。

2.テキスト文を見て意味をつかむ
音声の英語テキストを見て、聞き取れなかった部分を中心に単語や意味を確認します。日本語テキストがある場合は、日本語も参照するとより理解が深まります。

3.英語テキストを見ながら、音声と同時に音読する
英語テキストを見ながら、音声に合わせて音読します。1.で聞き取れなかった部分に注意しながら、発音やリズム、イントネーションを真似て音読してください。

4.英語テキストを見ながら、シャドーイングする
英語テキストを見たまま、音声のすぐあとを追いかけてシャドーイングします。リズムもイントネーションも文章を区切る位置も、全て音声の真似をしましょう。

5.英語テキストを見ずに、シャドーイングする
英語が口になじんできたら、英語テキストを見ずに(=何も見ずに)シャドーイングをしてみましょう。文章の意味はあまり考えず、発音やリズム、イントネーションや区切りを意識して真似します。

6.意味を意識しながら、シャドーイングする
文章の意味を意識しながら、誰かに語るようにシャドーイングします。発音やイントネーションもおろそかにしてはいけません。

7.日本語テキストを見ながら、英語を再現する
これは、文章のかたまりごとの日本語訳(=きれいな日本語ではなく、かたまりごとのぶつ切り訳)がある場合に行ってください。区切りごとの日本語訳を見て英語が出てくるようになったら、シャドーイングの成果が出ている証拠です。

英語シャドーイングのコツ

●シャドーイングのコツ

○チャンクシートを作るor文章中に区切りを入れる
音声を聞いていると、意味のかたまりごとに区切られている(=息継ぎをしている)部分に気が付くと思います。その区切りごとに改行をした「チャンクシート」を見ながらシャドーイングをすると、リズムがつかみやすくなるだけでなく、文法やかたまりごとの意味も頭に入りやすくなり、文法力や内容把握力もアップします。英語のかたまりに対応したぶつ切りの日本語訳を英語の下に記載すると、上記7.の方法でレベルの高い練習ができます。チャンクシートを作るのが面倒な場合は、文章中にスラッシュを引くだけでも構いません。

○実用的な英語音声を選ぶ
シャドーイングには、物語的な英文ではなくニュースや時事関連の実用的なえいぶんが望ましいです。ニュースの英語は文法や言い回しが端的で、シャドーイングに適しています。音声内容は自分が興味を持っているものなら何でもOKですが、音声の長さと単語の難易度に注意してください。最初は短く、簡単な単語が出てくる音声を選びましょう。

●シャドーイングで総合的に英語力UP!

簡単そうに見えて実は奥が深いシャドーイング。シンプルな訓練ながらあらゆる面から英語力の向上に役立つので、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね!

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