リスニング

英語-リスニングの重要性と向上させる方法

こんにちは、サリーです。
日本とイギリスとのミックスの息子は、土曜のみですが午前の3時間、国語を勉強する学校へ通っています。
しかし、日本語が母国語でない彼にとっては中学校の国語はとても難しいんですね。宿題も出ますが、やりたくない息子との親子バトルはいつものことです。
学習しても使う場がないため、日本語の定着や継続の難しさがあります。
日本語と英語ではありますが、英語学習をしている皆さんも、環境作りが大切ということは常に感じてらっしゃることかもしれませんね。
さて、リーディング(読む)・ライティング(書く)・スピーキング(話す)そして、聞きとるリスニングで、英語4技能です。

「外国人に何かを聞かれたけれど、何のことなのか分からなかった」
「好きなドラマや映画を観るけど、ぜんぜん頭に入ってこない」
「単語は聞き取れるけど、全体的にどんな内容なのか理解できなかった」

このような体験をしている人は多いのではないでしょうか?
そして、リスニングに苦手意識を持ってしまうのです。
日本人にとって、スピーキングそしてリスニングは苦手な技能といわれています。

そこで今回は、英語のリスニングを取り上げたいと思います。
リスニングがなぜ大切なのか、どのように向上させたら良いのかなど解説していきましょう。

リスニングはコミュニケーションに不可欠な技能

高校卒業時のリスニング力とは、どの程度のものでしょうか?
TOEICで言うと600スコアレベル、英検では2級と言われています。
しかし、これらの英語の試験を受ける学生は、学校での英語の授業以外に多少なりとも試験対策をしているはずでしょう。
よって、現実はもう少し低いレベルと言える可能性があります。
英語学習の目的を考えたとき、皆さんがもし外国人と話すことだと考えていれば、「スピーキング」はもちろん、「リスニング」ができるようになることは避けられません。

ではなぜ、英語で外国人と話せるようになりたいのか?
英語を話せると、今の現状から、一気に世界への可能性が拡がります。
これは、実際に面と向かって会う人限定ではなく、インターネットを介して世界中の人とつながったり情報を得ることができると言う意味になります。
それは、プライベートもキャリアの上でも同様です。
そんな風にいろいろな国の外国人とコミュニケーションを取るには、相手が何を言っているかが分からなければなりません。
挨拶を気持ちよくできたり、質問に答えられたり、自分が聞きたいことへの返事を理解できたり、日本語では意識せずにしているやり取りを英語でもできるようになったときに、コミュニケーションが成立するのです。

リスニングができない原因とは?

日本に住んでいれば、英語を使わずに生活することに問題ありませんし、ネイティブスピーカーや外国人の英語を聞く機会もそれほどありません。
そういった環境下で話す機会がたまにあっても、聞きなれない単語やフレーズもあり、なかなか相手の言うことを理解するのは難しいでしょう。
外国人が普通のスピードで話すとき、「全然ついていけな~い!」と感じることは多いですね。
緊張感とともに、リスニングができなかったということに落ち込んでしまう人もいるはずです。
外国人の英語を頭のなかでどうにか日本語に変換しようと、不要な翻訳をしようとすることもあり、これがまたリスニングを難しくするのです。

なぜ、このような状況になってしまうのでしょう。
リスニングができない原因を知ることで対処します。
以下、その原因4つをみてみましょう。

原因1 単語・フレーズを知らないから
日本語なら生活に困ることのないほど、単語やフレーズを知っていますが、外国語である英語は”Hello”、”Thank you”または”I’m ○○“といったよく聞く機会のあるもの以外は、やはり学習して覚えなければなりません。
日常英会話に必要な単語数は2,000語(中学で学ぶのは1,500語)とも言われています。
すべてと言わなくとも、この中からなるべく多くの単語・フレーズを覚える必要があります。
また、単語が2つ以上まとまったフレーズ(イディオム)は、単語だけの意味からまったく違う意味に変化します。
例えば、get, takeにはたくさんのイディオムがありますし、”look forward to~”(楽しみにして待つ)といった頻出のフレーズもあります。
これらを知らないでいると、リスニングが難しいばかりでなく、話し手の意図するものと違った理解をしてしまうことがあります。
このようにリスニングを可能にするには、単語やフレーズを覚える作業はやはり避けて通れません。

原因2 英文法を知らないから
単語・フレーズとともに、英文法も知らないとリスニングに影響が出てしまいます。
日本語とまったく違う文法として、その構成の順序にあります。
日本語は主語や目的語などがきて、最後に述語(どうする)がきます。
しかし、英語ではご存知の通り主語の後に、その主語が”どうする”といった述語がすぐ後にきます。
このような違いをはっきりと理解することで、英語を英語としてリスニングすることができます。
少なくとも、中学英語で習う英文法はおさらいして、単語でも英文法でも、頭でいちいち考えないようにすることが全体を把握する秘訣になります。

原因3 日本語に翻訳しようとしているから
話しのなかに知っている単語やフレーズがあったとき、これらが聞こえるとその時点でリスニングを止め、頭で翻訳作業が始まってしまいます。
そうなると、全体のリスニング作業自体が止まってしまい、結果、相手の話すことが理解できなくなってしまうのです。
英文法に関しても、リスニング中に頭であの文法だ、この文法だと考えないようにできることが大切です。
日本語に翻訳せず、「英語は英語で理解」するように訓練しなければなりません。

原因4 単語の音と音のつながり”リエゾン”や省略を知らないから
英語では、単語と単語がつながって発音されることがよくあります。これは英語特有でリエゾンと呼ばれます。
それぞれの単語は知っているけれど、つながった時の音に慣れていないとリスニングできないということになります。
リスニングができない原因4つが分かりました。
これらを踏まえて、次はリスニングを向上させる方法を紹介していきましょう。

ディクテーションでリスニングを向上させる

上述したリスニングができない原因を見ると、これだといつになったらリスニングができるようになるのかお先真っ暗と感じてしまうかもしれません。
しかし、本来、英語の学習は少し先や将来を考え、前向きな気持ちで取り組むべきものです。
リスニングを向上させるには、2つのポイントがあります。

・英語は英語のままでリスニングする
・リスニングとスピーキングを同時に鍛える

これら2つのポイントに有効な学習方法が「ディクテーション」です。
有名な学習方法ですので、皆さんもディクテーションという言葉はもう聞いたことがあるかもしれません。
ディクテーションはリスニングだけでなく、スピーキングを伸ばすためにも大変有効な方法であり、日本人が苦手とするこの2技能を伸ばすのに有効です。

ディクテーションのやり方を簡単に紹介しましょう。
まず、英語の音声を聞き取ります。
聞こえてきたすべての英語を、ノートなどに書き起こします。
この作業をすることで自分にはどれだけ聞こえるのか、どこが聞き取れないのか一目瞭然になります。
分かったつもりでいた箇所も、その英文を見てみると違っていることがあります。
それらの間違いを訂正しながら繰り返して聞き、最後には英文すべてを聞き取れるようにしていきます。
上述した音と音のつながりリエゾンも、何度も何度も聞くことで耳に入ってくるようにします。
何度も聞いてリスニングできるようになったら、今度はその英文の音読をしましょう。
自分もアクセントの強弱やリエゾンをそっくりそのまま真似します。

この時点で、「シャドーイング」を取り入れることをお勧めします。
シャドーイングは、英語を聞きながら、タイミングを少し後にずらして追うように真似をして発声・発音する学習方法です。
これで、英語のリスニング、発音通りのスピーキングを可能にしていきます。

1. ディクテーション

2. シャドーイング

この2つの学習法を同時に取り入れ、繰り返し行なうことでリスニングのみならずスピーキングも向上させます。
スピーキングができるということはその分の英単語やフレーズ、英文法を理解しているということです。
自分の知っているものはリスニングも容易になります。
ディクテーションとシャドーイングには時間がかかりますが、先を急がずじっくり取り組んでほしい学習法です。
次にもう一つ、「英語耳」という話しに続きます。

英語耳でリスニングを向上させる

「英語耳」とは、英語の発音やイントネーションが自然に聞こえてくることを言います。
上述のシャドーイングを使って英語耳を鍛える人も多くいます。
根気よくディクテーションとシャドーイングを続けると同時に、部屋や通勤・通学など隙間時間に英語が常に聞けるような環境作りをします。現代はインターネットのおかげで、無料で見たり聴けるコンテンツには困りませんね。
環境作りの場合はすべてを理解するといったプレッシャーは不要、とにかく英語が耳に入ってくることを優先に考えます。
英語のニュースを聞くこともお勧めです。
お勧めの理由は、スラングのない割合聞きやすい英語であること、毎日ニュースを追いかければ頻繁に使われる単語やフレーズを聞き取れるようになっていくことなどがあります。

英語-リスニングの重要性と向上させる方法

外国人とコミュニケーションをとるには、リスニングは必須です。
ここで本記事のまとめをしてみましょう。
・リスニングができない理由
-単語・フレーズを知らないから
-英文法を知らないから
-日本語に翻訳しようとしているから
-単語の音と音のつながり”リエゾン”や省略を知らないから

・リスニング向上の方法
-ディクテーションとシャドーイングで英語耳を鍛える

時間をかけ、単語やフレーズの習得、そして英語耳を鍛えます。
それでも、外国人を目の前にし生きた英語、それも口語のスピードの早さや特有の言い回しなどを聞けば、リスニングが難しいと落ち込むこともあると思います。 しかし、そんな体験も次の糧にし、リスニングが苦手という今の現状から徐々に抜け出しましょう!

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