リスニング

TOEICリーディングテストの時間配分とスピード対策

「TOEICリーディングテスト、全然時間が足りなかった!」
「最後まで解答することができなかった」
「テスト中、問題数の多さに焦りまくってベストを尽くせなかった」

TOEIC Listening & Readingテストを一度でも受けた人であれば、リーディングのパートでこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?

TOEIC攻略には、単語や英文法対策、そしてTOEICの問題形式を理解することはもちろん重要です。
しかし、もうふたつ、絶対にすべき大切な対策があります。
それが、「時間配分」そして「スピード対策」です。
スピード感を持って回答できるような練習が、スコアアップにつながるのです。

今回の記事では、TOEIC Listening & Readingテストのうち、リーディングを取り上げ、時間内にすべてを解答するための練習のやり方を解説します。
当日のコツも紹介します。ぜひ、ご参考にしてくださいね。

TOEIC Listening & Readingのリーディングパートとは?

TOEIC Listening & Readingのうち、リーディングパートには以下の通り、3つのパートがありますので問題形式をまず理解しましょう。
TOEIC公式サイトからご紹介します。

Part 5: 30問の短文穴埋め問題
→ 不完全な文章を完成させるために、4つの答えのなかから最も適当なものを選び、解答用紙にマークする。

Part 6: 16問の長文穴埋め問題
→ 不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句、または一文)のなかから最も適当なものを選び、解答用紙にマークする。
各長文には設問が4問ずつある。

Part 7: 54問の長文3つの読解問題(1つの文書が29問、複数の文書が25問です)
→ いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えのなかから最も適当なものを選び、解答用紙にマークする。
各文書には設問が数問ずつある。

このように、リーディングパートの問題合計数は、100問、合計の持ち時間は「75分間」です。
Part 7の読解問題によく出るのは、メール・レター・チャットといったパターンがあります。

引用元:
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html

TOEIC初心者の人であれば特に、100問を時間内にすべて解答することはかなりのチャレンジです。
それは、解答できるかできないかということだけでなく、時間が足りる足りないといった要素が含まれるのです。
それでは、ここからは、「時間配分」について解説していきましょう。

TOEIC L & Rのリーディングパートに「時間配分」が大事な理由とは?

上述した通り、75分間で100問を解くのが、TOEIC L & Rのリーディングパートです。
単純計算でいくと、1問75秒で解き続けることになります。
しかし、Part 5~Part 7では、短文・長文・読解と、問題文を読むのにかかる時間が違ってくるため、すべての問題に75秒づつ使っていたらいけないのです。
前半のTOEIC L & Rのリスニングパートは、流れるテープを聞いて解答するため、あとにくるリーディングパートのための時間稼ぎができません。

しかし、リーディングパートで時間配分を上手くすれば、解答できる問題数を増やし、スコアアップにつなげることが可能になります。
そこで、「時間配分」が重要なのです。
30問あるPart 5は、ぜひ時間稼ぎをしたいパートになります。
1問にかける時間は、最大30秒と考え、Part 5は長くても12分~15分以内に終わらせるようにします。
Part 6は、16問あります。1つの文章あたり最大2分30秒を目安に、合計10分以内に終えることを目標にします。

Part 5とPart 6をこのように進めていくと、Part 7には約50分間残る計算になります。54問あるこのパートでは、1問に対して約1分の時間をとれることになります。

Part 5に15分
Part 6に10分
Part 7に50分、といった時間配分をすることを意識しましょう。
時間配分の練習は、サンプル問題や問題集で実際に何度も解くことが必要です。
実際にやってみると、相当な集中力と解答スピードで全問に挑戦しなければならないことを体感できます。

次に、「スピード感」について解説していきましょう。

TOEIC L & Rのリーディングパートに「スピード対策」が大事な理由とは?

TOEICは、相当な集中力と解答スピードが必要とされるテストです。
2時間の間に、リスニング100問を45分間で解き、リーディング100問を75分間で解きます。
2時間で200問、すべてがマークシート方式、テストはすべて英語によって構成されています。
ですので、英文を日本語に置き換えて解答するという時間はありません。

その上で上述した通り、戦略的な時間配分をすることが重要ですが、限られた時間で英文をサクサクと読めなければ、最後まで解答することが難しくなります。
TOEICでは「スピード感」を持って、次々と解答していくことが必要とされるのです。
逆に、単語や英文法が分かっていても時間切れになってしまっては、スコアアップが見込めません。
時間配分通りに解答していくには、スピード感が必要なのです。
そこで、スピード対策に有効な方法をご紹介しましょう。

・英文に慣れ、速く読めるようにする
頻出の英単語や英文法を学習したら、それらを英文として使い慣れできるようにしていきましょう。
そのためには、日本語に一旦翻訳しようとするのを止め、英語を英語で解釈できるように練習することが大切です。
頭でする英文の訳はパーフェクトな形でなくても問題ありません。時制や意味が組み取れれば良いのです。
サンプル問題など、英文を目の前にしたら、どんどんと文章の小さなまとまりごとにスラッシュを入れて区切っていくのも大変おすすめです。

例えば、
On Monday,/ Salinas Products, a large food distributor/ based in Mexico City,/ announced/ its plans to acquire/ the Pablo’s restaurant chain.
といった感じです。
長い英文でも自分で短くすることで、意味の理解が進みます。

また、スラッシュを入れることによって、もう一度文頭に戻って意味を理解するときにも、頭が混乱することを避けることができます。
この方法であれば、解答する時間をセーブすることができます。

・効率的な解き方をマスターする
パート毎の問題形式によって、効率的な解き方があります。
この解き方をするのとしないのとでは、スピード感が全然違ってくる上に、適切な解答を選ぶ上で大変役に立ちます。
その用法とは、ズバリ、英文・設問を読む順番の違いです。
実際にどのようなことなのか、説明しましょう。

Part 5とPart 6について:
この2つのパートについては、問題の英文を読み、その後に選択肢を読みます。
品詞など、空欄の前後をみて解答の選択肢を選ぶ方法もありますが、基本的には問題を読んで、解答をみて選択という順番にします。
しかし、Part 7だけはその順番に工夫をします。

Part 7について:
このパートでは、まず問題の英文ではなく、「設問」に目を向けます。
設問の意味を理解した上で、問題の英文を読みます。こうすることで、長めの読解問題のなかで、どの部分から解答を引き出すか事前に分かりながら読み進めることができるからです。
全部を読み込む時間を無くし、スピード感のある解答をすることができます。
最後に、テスト当日のためのコツを紹介しましょう。

テスト当日のコツ3選!

しっかりと事前準備をして挑むTOEICテスト。
少しでもスコアアップとなるよう、当日のコツを3つ紹介します。

コツ1 分からない問題でもとりあえずマークする
問題を解いていくなか、どうしても答えられない問題に出くわします。
その場合は、とりあえずマークをしてください。それと当時に、問題文にも丸印などマークをします。
これは、マークをせずに飛ばして次の問題に進むとき、間違った解答欄にマークをすることを避けるため、そして、分からなくてもマークをすることで4分の1程度の確率で正解になるかもしれないからです。
問題文にマークをしておくのは、もし時間が余ってその問題に戻ることができた場合、どの問題だったのか素早く戻るためです。

コツ2 Part 7、答えは必ず問題文にある
読解問題のPart 7ですが、解答は絶対、問題文のなかに存在します。
設問を先に読み、ある程度当てはまる部分を丸囲みなどして、他の部分を読まないよう消却していきましょう。当てはまる部分を再度読みこみ、焦らず解答正解率を上げましょう。

コツ3 マークシート用のシャーペンを使う
マークシート用のシャーペンがあります。芯が1.3mmと太く、マークシートを塗りつぶす時間を節約できます。
100問あるリーディングパートで時間配分に則ってスピード感をもって解答するには、このようなグッズは大変役に立ちます。

TOEICリーディングテストを時間内に解答する・まとめ

TOEICリーディングテストを時間内に解答するには、「時間配分」と「スピード対策」が重要です。
以下、まとめてみましょう。
・時間配分は、Part 5に15分、Part 6に10分そしてPart 7に50分を目安にする
・スピード対策には、英文に慣れ、速く読めるようにすること、効率的な解き方をマスターすることが重要
・当日のコツとしては、分からない問題があっても全問マークすること、答えが問題文に隠されているPart 7は諦めずに、マークシート用シャーペンで時間を節約

TOEICテスト初心者の人は、これらはあくまでもTOEICを受ける際に役立つ対策ということを意識してください。
頻出の英単語、中学英文法の学習は基本中の基本ですが、このような現実があることを理解し、準備を進めてください。そして何より、普段から子ども用の英字新聞やニュースサイトを見ることを習慣づけ、英語そして英文にどんどん慣れていってください。
TOEICは一度受けたら終わりというテストではありません。受けるたびにスコアアップしていけるよう頑張りましょう!

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