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中学英文法、現在進行形と過去進行形を使いこなそう

中学英文法のなかで、現在進行形と過去進行形は比較的、理解しやすいものではないでしょうか?
現在進行形と過去進行形を理解すると、英会話の場面で話が自然になりますし、英検3級や高校受験対策にもなります。

今回は「現在進行形」と「過去進行形」を取り上げます。
実践的な英語を身につけられるよう、練習していきましょう!

「現在進行形」の定義

まずは、現在進行形の定義について解説します。
現在進行形とは、その名の通り、”何かが今まさにしている進行している最中”であることを表わします。

読者の皆さんは、今まさに”daily英語通信”をお読みになっているわけですが(ありがとうございます!)、そういった進行している最中の行動を表わすのが「現在進行形」です。

「~しているところです」
「今、~しています」
といった意味になります。

「現在進行形」のつくり方とは?

現在進行形のつくり方は、どのようにしたら良いでしょう?
そうです!「ing」を使います。
しかし、現在進行形のつくり方にはもう少しルールがあります。
さっそく、解説しましょう。

「動詞+ing」という形が使われる現在進行形、この場合の動詞はいわゆる”一般動詞”を指します。
例えば、watch, run, eatといったものですね。
現在進行形を作るには、面白いルールがあり、この「一般動詞+ing」の前に、もう一つの動詞”be動詞”がくるのです。

現在進行形は、
「主語+be動詞+”一般動詞+ing”」という形になります。

次では、実際に例文で確認してみましょう。

「現在進行形」の例文をみてみよう

実際に、例文でみてみると分かりやすいです。
以下、とってもシンプルな例文を紹介します。

I am eating an apple.
私は、(今)りんごを食べています。

私は、まさしく今、美味しいりんごを食べている最中ということになります。
「I am eat an apple.」でも「I eating an apple.」でもないんですね。
「主語+be動詞+”一般動詞+ing”」ですので、
「I am eating an apple.」が正解です。

もうひとつ、例文を紹介しましょう。

They are watching TV.
彼らは、(今)テレビを見ているところです。

主語によって、be動詞をam, is, areなど、変化させることを忘れないてくださいね。
ここで、「現在形」との違いを確認します。
現在形は、現在のことを表わし、習慣としていつもしていることを表現します。

上の例を現在形に変えてみます。

I eat an apple.
私はりんごを食べます。

この表現は、私は普段、りんごを食べるという習慣がある、ということを表わしているんですね。
今、りんごを食べているという現在進行形とは、まったく違うニュアンスがあることがお分かり頂けたでしょうか?
現在進行形で表現する場合は、りんごを食べているのも、テレビを見ているのも、あくまでも”今”に限って進行中の動作です。

例外?現在進行形は、未来を表現することも!

今している動作を表現する現在進行形ですが、未来を表わすときにも使われいます。
未来形との違いは?と思われる人もいるでしょう。

そこでさっそく、例文で確認します。

<現在進行形>
I am taking an English lesson.

<未来形>
I will take an English lesson.

ふたつの例文を比べてみましょう。
実は微妙なニュアンスの違いがあるのです。
意味としては、どちらも「英語のレッスンを取ります」です。
では違いは?

現在進行形は、”確定している予定”であり、未来形はそこまでは確定していない状況を表わします。
ですので、現在進行形を使う場合には、その日などすでにレッスンの予約をとっていて、確実に英語の勉強に行くという状況になります。

この違いは、ぜひ覚えてくださいね。
また、このように現在進行形で未来形として使う場合は、予定は予定でも”個人の予定”に対して使うことが多いということも頭に置いておいてください。

それでは、現在進行形の否定文と疑問文も合わせて確認しましょう。

「現在進行形」の否定文と疑問文

これまで、現在進行形の肯定文について解説しました。
ここで、否定文そして疑問文のつくり方についても抑えておきたいと思います。

まずは、否定文です。
現在進行形の否定文は、「~をしていない」という意味になります。
今の時点でしていないということです。

先ほどの例文を否定文にしてみましょう。

<肯定文> I am eating an apple.
  ↓
<否定文> I am not eating an apple.
私は(今)、りんごを食べていません。

わざわざりんごを食べていないというのは、日本語としては少し違和感がありますが、例文としてみてください。

現在進行形の否定文は、肯定文に「not」を入れるだけです。
I am not eating an apple.

もうひとつ、同じ文章ですが、主語だけ変えた例文で確認します。

You are not eating an apple.
She/He is not eating an apple.

notを入れますが、主語によってbe動詞を変えるのも忘れないでくださいね。
以下、変化の規則を載せておきましょう。

I = am
You = are
They = are
She = is
He = is

さて、次は現在進行形の疑問文です。
「~をしていますか?」という意味の現在進行形の疑問文、まさに今の時点でしているのか尋ねることになります。

先ほどの例文を否定文にしてみましょう。

<肯定文> I am eating an apple.
  ↓
<疑問文> Are you eating an apple?
あなたはりんごを食べていますか?

現在形ですと、Do you eat an apple?(りんごを食べますか?)となり、習慣を聞く質問になります。
それに対して現在進行形は、”今”りんごを食べているかどうか聞いています。

疑問文にするには、be動詞を文頭に置き、文末に”?”を追加します。
どんどん慣れていくよう、もう少し例文をみてみましょう。

Is she playing tennis in a park?
彼女は公園でテニスをしていますか?

Are they eating dinner at home?
彼らは家で夕食を食べていますか?

Are you writing an email?
あなたはメールを書いていますか?

ここまで、現在進行形の肯定文・否定文・疑問文について解説しました。

ここからは、過去進行形にすすんでいきましょう。

「過去進行形」の定義

過去進行形とは、その名の通り、”~していました”という意味で、過去のどこかの時点で何かをしていた動作を表現します。

今日、英語のテストがあるので、ゆうべ”夕食の後は、英語の勉強をしていた”といったように使います。

「過去進行形」のつくり方とは?

過去進行形のつくり方は、どのようにしたら良いでしょう?
そうです!現在進行形と同様、「ing」を使います。
そして、現在進行形のつくり方と同様で、「一般動詞+ing」の前に、もう一つの動詞”be動詞”がくるのです。
このbe動詞を過去形に変えることで、過去進行形となります。

次では、実際に例文で確認してみましょう。

I was studying Japanese when my father came back from work last night.
昨夜、父が会社から戻ったとき、私は国語を勉強していました。

過去のどこかの時点で何かをしていた動作を表わすのが過去進行形です。
この例文の場合、
過去のどこかの時点=父が会社から戻ったとき
何かをしていた動作=国語を勉強していた
となるのです。

さらに例文をみていきましょう。

「過去進行形」の例文をみてみよう

例文をみることで、理解が深まります。
さっそく、いくつか過去進行形をみてみましょう。

She was crying.
彼女は泣いていました。

この英文に、”どの時点だったか”という情報を追加してみます。

She was crying when her mother entered the daughter’s room.
母親が娘の部屋に入ったとき、彼女は泣いていました。

「~のとき」はお気づきかもしれませんが、接続詞としての「when」を使っています。
whenで”どの時点だったか”を表わしています。
他にもbefore, afterなど、前置詞を使うこともあります。

いくつか例文をご紹介します。

I was living in London when I was 7 years old.
7歳のとき、私はロンドンに住んでいました。

He was playing chess after taking a bath.
お風呂に入った後、彼はチェスをしていました。

They were running in a park in the early morning.
彼らは早朝、公園で走っていました。

主語によって、be動詞も変わります。ご注意くださいね。
I = was
You = were
They = were
She = was
He = was

さて、続けて過去進行形の否定文と疑問文です。
基本的には、現在進行形のパターンととてもよく似ています。

「過去進行形」の否定文と疑問文

過去進行形の否定文は、be動詞を過去形に変え、そして「not」を入れましょう。
意味は、「~していなかった」になります。

She was not crying.
彼女は泣いていませんでした。

be動詞を過去形とnotは、以下のように省略できます。
was not = wasn’t
were not = weren’t

さて、最後に疑問文です。
be動詞の過去形を文頭に置き、文末に”?”を追加します。

Was she crying?
彼女は泣いていましたか?

Was she crying when her mother entered the room?
母親が部屋に入ったとき、彼女は泣いていましたか?

Were they running in a park in the early morning?
彼らは早朝、公園で走っていましたか?

現在進行形と過去進行形のまとめ

今回は、現在進行形と過去進行形を解説しました。
以下、まとめてみましょう。

現在進行形:
「主語+be動詞+”一般動詞+ing”」~しているところです。
<否定文>
「主語+be動詞+not+”一般動詞+ing”」
<疑問文>
「be動詞+主語+”一般動詞+ing”+?」

過去進行形:
「主語+be動詞過去形+”一般動詞+ing”」~していたところです。
<否定文>
「主語+be動詞過去形+not+”一般動詞+ing”」
<疑問文>
「be動詞過去形+主語+”一般動詞+ing”+?」

現在進行形と過去進行形は、その意味さえ理解できれば、実際の英文作りは簡単にできます。
あとは、どんどん使っていくことで慣れていきます。
「私は昨日の午後、買い物に行っていました」「今、英単語の勉強をしているところです」など、独り言でご自分の生活を英語にするのも手軽です。
ひとつひとつの動作を現在進行形や過去進行形で言えれば、またひとつ英語力がアップします。頑張りましょう!