英語勉強方

英語初心者のための心構えと正しい勉強法

「英語ができるようになりたいけれど、どんな勉強法にしていいか分からない」 または、 「英語学習をしているのに、上達していると感じられない」   多くの英語初心者の方に共通する思いではないでしょうか?

ご存知の通り、日本語と英語は全く異なる言語です。 例えば文法で言えば、英語では絶対に主語を入れます。 また相手の質問に対して、”Yes”なのか”No”なのかをまっ先に発信する文化もあります。

しかし、日本語ではその状況を把握することから主語を省略することが少なくなかったり、直接的に自分の考えを表現することを避ける場合もあります。

言語的にも文化的にも全く違う英語を学習するのですから、それなりにCommit (誓う・最大限の努力を投じる)しなければやはり習得は難しいものになります。
ところがCommitしても、間違った勉強法であれば効果が出せないどころか英語学習に対して持っていたポジティブな感情さえ手放さなくてはならない状況になってしまうことがあります。 逆に言えば、正しい勉強法を取り入れれば英語習得は可能になるということです。

本記事では英語初心者の方のための心構え、そして正しい英語の勉強法について徹底的に解説してまいります。 これから英語を学習しようとする方、すでに始められている方、 「It’s never too late to learn anything! (何かを学ぶのに遅すぎるということは絶対無い)」、一度立ち止まり正しい英語勉強法について確認しましょう。   英語学習に苦労しているのはあなただけではありません。一緒に考えていきましょう!

英語初心者にとって最も大切なこと2つ

英語初心者にとって最も大切なこと2つ

英語初心者にとって最も大切なこととは何でしょう? 語彙を増やす?正しい文法を学習する? これらもとても大切です。 しかし、ここでの回答は少し違っています。   回答はズバリこの2つ、 ⑴ 心構え(意識改革) ⑵ インプットとアウトプット この2つこそが最も大切なポイントとなります。
さっそく、それぞれを詳しくみていきましょう。

⑴ 2つの心構え=意識改革

英語初心者が持つべき心構えとしては、2つの”C”があります。 まずは、メンタル面をしっかり準備します。

①Commitment/約束・誓約
はっきりと言ってしまえば、英語習得は時間のかかるものです。
それだけに、どんなことでも一度やろうと決めたらやり通す心構え「Commitment/約束・誓約」が必要です。
忙しい生活を送る中、英語ができなくても日常生活に困らないとついつい後回しにしてしまうことはありませんか?
「今週のクラスをキャンセルしてしまった」 「仕事にプライベートに忙しく、ここ数週間英語に触れていない」 「一度通い始めた語学学校を辞めてしまった」   Commitmentが大切なのは分かっているものの、、、という方もいるでしょう。
この“ついつい”がクセモノです。 実は、筆者もこの辺りの意志の弱さが短所の一つです。
気の遠くなるような道のりを考えると、英語学習の優先順位を下げてしまうのです。
筆者の場合は、社会人の時点で東京でいくつかの語学学校に通いました。その中の1校は宿題がとても多いシステムで、仕事と両立させながら毎日宿題に1時間以上を使った2年間でした。TOIECに特化したレッスンも含まれていたため、試験に向けて集中した記憶があります。意志の弱い筆者でも毎日何かしら、英語に関わっていたことになります。
日本に住みながら英語を学習する英語初心者の方には、ぜひゴールを設定することをお勧めします。それが、Commitmentになり、また学ぶモチベーションを維持するために大変効果があります。
ゴールは最終ゴールだけでなく、短期のゴールを設定します。
この場合、1週間で単語を50こ覚えるといったものも良いですが、それらを使えるような状況をゴール設定にするのがベターです。

例えば、 ・海外旅行に行く ・英検・TOEICを受ける ・国際交流パーティに行く など、なんでも構いません。
一つ一つのゴールを達成していくことで、それに向かってするべきことが明確になる、そして次のゴールを見つけやすくなります。
英検で言えば3級、TOEICで言えば400スコアなど具体的な数字でゴール設定します。また、試験を受ける日、海外旅行や国際交流パーティに行く時期も自分で決めます。
できれば、勉強面と楽しいこと両方をターゲットにできると良いでしょう。
設定したゴールは、目標達成を支援する無料スマホアプリを利用したり、いつでも見れるようにして常に意識・確認できるようにします。
いくつかの短期のゴールを設定することで目標ができ、一つ一つ結果を出していくということでモチベーションを維持することが可能になります。
もともとの「英語を使えるようになりたい」という気持ちと、それぞれのゴールにいる自分をイメージしてください。 ポジティブでいれらることこそ、キーポイントの心構えとなります。
メンタル論になってしまいますが、客観的に自分を見れることは大変重要なのです。 人任せはダメ、何かが起こるのを待っていてはダメ、自分の意識改革をしてください。

Confidence/自信

②Confidence/自信
今では小学校から英語教育が行われていますが、多くの人にとっての英語学習は中学一年生からだったのではないでしょうか?
日本人が中学そして高校で英語の学習に費やすと言われるのは1,500時間。多くの時間を使ってきたおかげで、英語を読んだり書いたりすることを学んできました。
しかし、英語を使えるようになりたいという人に共通した思いがあります。
「読み書きはまずできるけれど、話すことがやっぱり苦手」 「外国人を前にすると緊張してしまう」 「海外旅行をしたいけれど、英語力に不安がある」   1,500時間という時間は、英語をネイティブレベルにするために必要と言われる3,000時間の50%です。
学生としての6年間で1,500時間を費やしてきたので、大学生や社会人になって同じペースで時間を使うとしてあと6年でネイティブレベルに持っていけるという感覚がありますか?
勉強法が分からない英語初心者の皆さんにとったら、あまりピンとこないのではないでしょうか?
ということは、中学・高校でしてきた勉強法だけを続けていてはいけないということになります。 ここで、正しい勉強法を取り入れないと時間だけが経ってしまうだけでなく、英語学習に対するモチベーションも下がってしまいます。
まずは、英語初心者ではあるものの全く勉強したことがないわけではないということを確認してください。
英文法もほとんど忘れてしまったという方でも、「I have a car.」(私は車を持っています)という文章なら、それぞれの単語も意味も分かるのではないでしょうか?
そして、以下を心にとめてくだだい。 「英会話に必要な基本的な英文法は、中学で学習した内容である」 「中学レベルの英単語で、英会話に必要な90%の単語はカバーできる」   中学という時期に学んだことは100%はありえずとも、記憶に残っている部分が絶対にあります。
自分は英語が全然できないと自己否定するよりも、ここから伸ばしていくんだというポジティブな感覚が必要です。

日本人は自分のことを何かと謙遜しますが、英語に関して言えばCommitmentし徐々にでも上達していく自分を褒め自信を持つことのほうが効果があります。
過小評価は止め、ポジティブな気持ちでいることこそ自分を積極的にしてくれるからです。 多少間違っても自分を表現することが大事ということ、間違ったらそこから学べばいいということが重要です。
ポジティブな感覚でいることで、それが可能となります。   そうやって数ヶ月、半年そして一年と経ったとき、英語学習を始めた自分と比べてみてください。きっと、英語が上達していることでしょう。
そんなときは改めて自信を持ち、自分を褒めてあげてください。  ⑵インプットとアウトプット  英語初心者にとって、2つの心構え(Commitment/約束・誓約とConfidence/自信)とともに大変大切なものがあります。
それが、「インプット」と「アウトプット」です。 それも、しつこいくらいの繰り返しが必要ですのでここで、Commitmentが必要になります。
「インプット」に関しては、日本人は中学・高校での英語学習でたくさんしてきました。しかし、インプットとアウトプットの比率がアンバランスでした。
このバランスを整える勉強法を取り入れることによって、英語が使えるようになっていきます。
また筆者の話になりますが、学生時代の英語学習と語学学校で得た基礎が元になったところで、イギリスに住むことになりました。
その後は日々英語に囲まれる環境となりましたので、ある程度の英語力がつきました。
それまでに得た基礎があってのことですが、アウトプットをしなければせっかくの基礎も無駄になってしまいます。
英語は正確であるにこしたことはないですが、意思を伝えるコミュニケーションツールとしてアウトプットの大切さを痛感しています。
アウトプットができるということは、インプットの時点で相手が何を言っているか理解できていることが必要です。または、聞き取れない場合でももう一度言ってもらうといったコミュニケーションが不可欠です。
アウトプットすることでインプットが増えていくのです。   「英語初心者」とは、英語を使ってのコミュニケーション初心者と言って良いかもしれません。

改めて確認しましょう。 英語学習にとってとても大切なのは、 − 心構え(意識改革)Commitment/約束・誓約及びConfidence/自信 − インプットとアウトプット でしたね。
それではここからは英語初心者のために、まずは避けるべき勉強法について解説してまいります。
英語初心者が避けるべき勉強法3つ   英語を学習したいと思い立ったあなた、どのような勉強法にしようと考えていますか?すでに始められている方は、普段どのような勉強法をとっていますか? また、どの程度の時間を英語に割いていますか?

まずは、英語初心者が陥りやすい間違った勉強法3つを確認していきましょう。

①語学学校へ通う
一番手っとり早い方法に、「語学学校へ通う」というものがあります。
本人の取り組み方次第で効果は期待できるものの、効率は悪いでしょう。 ある程度のレベル分けは行われるにしろ、それはおおまかなものです。グループレッスンであればついていけない人には辛く、できる人でもグループのレベルに合わせなければなりません。
自分のレベルに合った完璧なレッスンを受けたいのであれば、個人レッスンでしょう。しかし、この場合は費用が高くなります。
英語は継続が大事ですので、費用がかさむ個人レッスンは勤め先の理解がある場合や余裕がある人限定と言えるでしょう。
また、語学学校へ行っているからと安心してしまうのもいけません。例えば、週に一度二度、1時間程度のレッスンを受けて良しとしてしまうと上達の効果が期待できず、何のために語学学校へ通っているのか、、、ということになりかねません。 語学学校へ行く場合は、時間と費用の確保に加えて、それ以外の時間も英語学習にCommitmentすることが不可欠です。

②語彙を増やそうとばかりする
いざ英語を学習しよう!と決めた時点で、単語を勉強できるスマホアプリをダウンロードしたり、単語帳を買ったりする人は多いかもしれません。
しかし、語彙を増やすには時間が必要であり、苦痛だけになってしまってはモチベーションを保つことが難しくなってしまいます。
次第に、アプリを使うこともなくなり結局語彙も増えずに学習を止めてしまうこともあります。
語彙を増やすことが不必要ということではありませんが、英語学習を語彙だけに頼ることはできません。

③いきなりの語学留学
”習うより慣れろ”と、いきなり留学を計画する人がいます。
しかし、これはリスクが高すぎます。留学先で一から始めようとすれば授業の内容を理解することが難しくなり、限られた期間の中で得られるものが少なくなってしまいます。
慣れない土地でのストレスもあり、現実英語どころではなくなる人もいます。留学で得られる経験は否定するものではありませんが、お金と時間の無駄づかいをしないよう、基礎学習などある程度の準備を整えた後がベストです。
基礎ができた上での留学は、大変有意義なものになるはずです。

ここまで、心構えそして英語初心者が避けるべき勉強法をご紹介しました。
お伝えした心構えは大変大事です。しかし、そこに正しい勉強法を取り入れなければ何も起こりません。 それでは、ここからは正しい勉強法について詳しく説明してまいりましょう!

英語初心者のための、正しい英語勉強法3つ

英語初心者が英語上達のために、留学や海外生活をせずともできる勉強法が3つあります。

英語初心者のための、正しい英語勉強法3つ

⑴基礎のおさらい
基礎のおさらいとは何でしょう。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスに注目してみましょう。
記憶は20分後には42%を忘れ、日が経つに連れて1ヶ月後には79%をも忘れてしまうもの。しかし人間の脳は、学習したことを反復することで忘れる確率を大幅に低くすることができると言っています。
中学で学習した英文法と英単語があれば、十分英会話に対応できると上述しました。
従って、基礎英文法と単語についておさらいすることをお勧めします。 いきなり高度なものを学習してもつまづきます。
その代わり、中学レベルの内容を確実にしていくことのほうが最重要です。
中学で学んだことを忘れているのは当たり前のことと言えます。が、英語を使えるようになりたいと思った今、これらの基礎をしっかりとおさらいし学習することで、次へのステップがスムーズにいきます。

①基礎英文法 中学で学習する基礎英文法には、以下があります。
・be動詞と一般動詞 ・肯定文 ・否定文 ・疑問文 ・命令文 ・感嘆文 ・疑問詞 ・現在形、過去形、進行形、未来系、現在完了形 ・助動詞 ・比較級、最大級 ・受動態 ・不定詞 ・関節疑問文
リストアップするとたくさんありますが、特に「肯定文の基本5文型」そして「品詞」を抑えていきましょう。
以下簡単に説明するとし、後ほど役に立つ教材の紹介をしますね。  「肯定文の基本5文型」 4つの主要素SVOCを使った基本5文型、覚えていますか?
英語の文章は、Subject (主語)・Verb (動詞)・Object (目的語)・Complement (補語)により成り立ちます。   さっそく、基本5文型を例文とともに確認します。

・第1文型 (S主語+V動詞) I cry. / 私は泣く。 Birds fly. / 鳥は飛ぶ。  
※一番シンプルな文型です。会話ではあまり出てこない文型ではありますが基礎として確認しましょう。

・第2文型 (S主語+V動詞+C補語) He is tall. / 彼は背が高い。 The car is expensive. / 車は高い。
※” is”はbe動詞、”tall”と”expensive”が補語となっています。

・第3文型 (S主語+V動詞+O目的語) He plays baseball. / 彼は野球をする。 I bought an apple. / 私はりんごを買った。
※”baseball.”と”an apple”が目的語になります。

・第4文型 (S主語+V動詞+O目的語+O目的語) 「SはOにOをVする」というときの文型です。 He bought her a present. / 彼は彼女にプレゼントを買った。 I gave her flowers. / 私は彼女に花をあげた。
※O目的語が2つ入る文型です。V動詞のすぐあとにくる目的語が”関節目的語 (意味:~に)”、そして2つ目の目的語が”直接目的語 (意味:~を)”となります。 少し混み入ってきましたが、例文を参考にすると分かりやすくなります。

・第5文型 (S主語+V動詞+O目的語+C補語) I named my dog Dan. / 私は犬をダンと名付けた。 He makes me happy. / 彼は私を幸せにする
※この文型で注目すべきは”my dog=Dan”のように、”O=C”と成り立つところです。

第1または第2文型を基本に、第3・第4・第5と単語を増やしていき文章を作ります。
一つずつ見ていけば、それほど難しくないことがお分かりいただけましたか?
この文型を理解し、苦手意識があればそれを無くすことが英語初心者の方には重要です。
例文を別の単語に置き換えて、自分ならではの文を作るのも実践的でお勧めです。

<中学で学習する基礎英文法基本5文型のおさらいにお勧めの教材>

・中学3年間の基礎英文法のやり直し講座 (サイト) https://fromexperience.info/grm/
・「本当の英語力」は5文型で劇的に伸びる (芦永奈雄著)  「10種類の品詞」 品詞とは何か分かりますか?


品詞には10種類があります。リストアップしてみましょう。
・名詞 (もの・こと・人の名前) ・代名詞 (文章で一度でた名詞を言い換えるための言葉you, he, theyなど) ・動詞 (状態や動作を表す) ・助動詞 (動詞の前に使い、気持ちを表すcan, may, willなど)
・形容詞 (名詞を詳しく表すbig, many, beautifulなど)
・冠詞 (名詞の前に使い、その名詞が特定できるかできないか表すa, theなど)
・副詞 (名詞以外を詳しく表すfast, yesterday, veryなど)
・接続詞 (単語や文のつながりを表すand, but, ifなど)
・前置詞 (名詞の前に使い、その名詞と文の関係性を表すabout, after, betweenなど)
・間投詞 (ちょっとした気持ちを表すwell, wow, hiなど)

品詞を学習すると、英文法をより理解することができます。
なぜかと言うと、品詞は文の中でのそれぞれの単語の役割を表しているからです。
品詞がそれぞれの役割を果たすことで一つの文ができるのです。

<品詞のおさらいにお勧めの教材>

・英文法どっちがどっち 単語の品詞がわかる本 (伊藤和夫著)
・コーパスで一目瞭然 品詞別 本物の英語はこう使う!(滝沢直宏著)  

基本5文型と品詞の関係は?

基本5文型のSVOCはあくまでも文の要素であり。その文の中でのポジションを表す記号です。
品詞は、他の単語とのつながりを表すためのルールです。
混乱する方もいるかと思いますので、例文で確認しましょう。

I think things simply. / 私は物事をシンプルに考える。

“I”をみてみると、文の要素を考える場合は「主語S」というポジション、そして品詞を考える場合は「名詞」として他の単語とつながっていることとなります。
このように、基礎のおさらいをしていく中で語彙も増えていきます。 英語初心者の方は基礎をおさらいして確実にすることこそ、英語上達への早道です。
インプットとアウトプットのバランスを取るために、頭の中で読むだけでなくぜひ音読することをお勧めします。
基礎のおさらいとともに、大変重要なのがリスニングとスピーキングです。 英語は基本的に「単語」「文法」「発音」という3つの要素で成り立っていると言われています。
上述の通り、基礎のおさらいをする過程で単語の学習もしていることになります。自分ならではの文作りであればなおさら語彙が増えていきますね。
しかし、文法と単語だけのインプットからアウトプットに持っていかなくてはなりません。
その際、大変重要なのが「発音」です。 発音が聞き取れることでリスニングそしてスピーキングに大変大きな影響があるのです。
そして、英語初心者の方がリスニングを諦める必要もないのです。

⑵リスニング力を鍛える「英語耳とディクテーション」

ネイティブの英語を聞き取るのは難しいですね。一つ一つの単語は分かっていても、
日本に住んでいれば外国人の家族や友達を持っている、英語が主流言語の外資系に勤務しているといった場合を除けば、ネイティブの英語を溢れるばかりに聞き続けるという環境はほとんどありません。
なので、その環境を自ら作り出す必要があることが分かります。  みなさんは「英語耳」という勉強法を聞いたことがありますか? 大変ユニークなネーミングですが、日本人が苦手とする英語リスニングを習得するバイブル本と言われています。
英語耳による学習をより効果的にするものとして、”ディクテーション”という方法があります。

ディクテーションをしてみよう!

ディクテーションとは英語の音声を聞き、聞き取った内容を自分で文章に落とし込む勉強法です。
その後、聞き取った英文とテキストを見比べます。聞き取れなかった箇所が明確になりますので理解する作業を続けます。
1回通して聞く、2回目は細かい部分を含めて聞き取れたところを全部書き出す、そして3回目以降はどうしても聞き取れないところを全て書き取るといった作業を繰り返していきます。
注意するべき点は、聞き取ろうと単語毎に区切ること。これは英語耳になりません。 短めの文章から始めていくのがお勧めです。
そしてポイントは何度も繰り返し作業を行うことです。 ここでもCommitmentが必要となります。
TOEICテストのホームページにいけば、サンプルテストが載っています。リスニングセクションもありますので、ときに自分のリスニング力をチェックすることもお勧めです。
外国人の英語が聞き取れるようになって、初めてコミュニケーションが取れます。 次は、スピーキングについてご説明しましょう。

 ⑶スピーキング力を鍛える「シャドーイング」

正しい発音を学習しながら、スピーキングではそれをいかに忠実にアウトプットができるかがポイントになってきます。
ディクテーションでリスニングを鍛える中、日本人のカタカナ発音からネイティブの発音を学習していきます。 本物の英語を聞き習得したものを、その場でアウトプットさせていく勉強法に効果があります。
では、どうやってアウトプットさせるのでしょう? ここで「シャドーイング」という勉強法をご紹介しましょう。

シャドーイングをしてみよう!

シャドーイングとは、シャドーという言葉から想像できる通り、自分がシャドー (影)となってネイティブの音声を少し遅れてそのまま真似をするトレーニングです。
かえるの歌などの輪唱を考えると、イメージしやすいですね。 ポイントは、口に出してするところです。ここがアウトプットになっていきます。
シャドーイングはスピーキング力を鍛えるものですが、ネイティブの音声を聞くためリスニング力を伸ばすこともできます。
ただ聞くのではなく、スクリプトを確認するなど正しいやり方がありますので注意が必要です。
「daily英語通信」でも詳細を取り上げておりますので、ぜひご参考にしてください。
リスニング力とスピーキング力を鍛え始めたら、どんどんアウトプットする機会を見つけましょう。
それは、試験でも良いし国際交流ができるアクティビティへの参加でも構いません。
特に、外国人と喋る機会には間違いを恐れずにどんどん発言することが大事です。
間違ったらそれが学ぶ機会と割り切って、自分の持っている語彙を総動員して使ってみてください。

まとめ:自分の上達を感じられる勉強法で正のスパイラルを起こそう  英語初心者のための解説をしてまいりました。
長くなりましたので、ここでまとめてみましょう。

英語初心者の方にとっての心構えは、
・心構え(意識改革)
・インプットとアウトプット

英語初心者の方のための正しい勉強法は、
・基礎のおさらい
・リスニング力を鍛える「英語耳とディクテーション」
・スピーキング力を鍛える「シャドーイング」
そして、これらを常に意識し、強い意志とともに時間を費やして繰り返す作業をすること。 上述しましたが、英語にかかわらず語学には「継続力」がとても重要です。
成果のでない継続はとても辛いものです。 自分の上達が感じられない、メンタル的に辛い英語学習はもう止めましょう。
間違った勉強法を取り入れることで効果を見出せずやる気をなくしてしまうという負のスパイラルを断ち切り、実用的そして効果的な勉強法を選ぶことで自分の変化を感じます。
自分の変化を感じられれば積極性も出始め、正のスパイラルが動き始めます。
自分の英語が上達していくのを感じる楽しみを、設定したそれぞれのゴールでも確認できるようベストを尽くしてください。
費用の安いオンライン英会話を利用しての確認作業も有効でしょう。   「daily英語通信」では、英語初心者の皆さんのお手伝いができるようたくさんの具体例とともに英語勉強法・リスニング・ライティング・スピーキング・ビジネス英語というカテゴリーをカバーしています。 外国人の文化に触れる記事もあり、楽しく読んでいただけます。
英語学習が楽しくなってきた!と思えるよう、一緒に世界を広げていきましょう!     —————————————————————————————————————————————————————- デイリー英語通信筆者 サリー 筆者  : サリー

ヨーロッパやアジアへの旅行好きが高じて、仕事を辞め3ヶ月間バックパッカーとしてヨーロッパ各国を周る。その後イギリス人夫と出会い、2006年よりロンドン在住。

日本そして武道好きの夫とイギリスで剣道道場を運営し早8年。ライターとして活動する傍らおかみ業を担当し毎日多国籍メンバーとのコミュニケーションをとっているのと、BBCニュースを毎日オンラインで読むことが英語に関する日課。また、ボランティア先進国でのボランティア活動など様々なことを学びアウトプットの重要性をかなり感じています。英語を楽しく一緒に学びましょう!

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