ある程度英語ができる人や洋書に慣れている人にとって、英語学習としてではなく単純に物語を楽しめる洋書があればうれしいですよね。今回は、日本でも購入しやすい洋書の中で、女性におすすめの小説を5冊ご紹介します。ゴシップ的に軽く楽しめるラブストーリーや独特の世界観の中で感動できるロマンス、女性が恐ろしい心理スリラーなど、女性にぜひチェックしてほしい5冊を集めてみました。
●Something Borrowed ／ Something Blue（著者：Emily Giffin）
真面目ないい子のRachelが、美人で自信満々な幼馴染Darcyのイケメン婚約者Dexと一夜の過ちを犯してしまうところから物語が動き出します。昔お互いのことを好きだったRachelとDex、そんなの許せないDarcyや心優しい男友達のEthanなど、登場人物の気持ちに共感できる部分が多く、ハラハラドキドキしながら読み進められます。ありがちな物語ですが単語や表現は難しくなく、日常の恋愛に当てはめて場面を想像しやすいため、難なく完読できるはずです。映画化もされていて、邦題は「幸せのジンクス」です。
●Something Blue（著者：Emily Giffin）
Something Borrowedのスピンオフで、Darcyが主人公。婚約破棄されたDarcyが、新しい恋人との出会いや別れ、妊娠などを通して変わっていく物語です。自由奔放なDarcyらしく話の展開が早くて、ジェットコースターに乗っている気分でページをめくる手が止まりません。Something Borrowed を読んで「何だこの女…」と思う女性が多いであろうTHE女に嫌われるタイプのDarcy。途中までは己の心に素直すぎる彼女にすがすがしさを覚えつつ、徐々に素敵な女性へと成長していく姿にほっこりします。
●The Time Traveler’s Wife（著者：Audrey Niffenegger）
図書館で働くHenryは、予測不可能なタイミングで予測不可能な時と場所に突然タイムトラベルしてしまう疾患を持っています。過去にも未来にも飛んで行けるHenryは28歳のとき、図書館で将来妻となるClareと出会います。しかし、Clareは6歳のときに40代のHenryにすでに出会っていて、これまでに何度も彼と会ったことがあると言います。HenryとClareの視点で交互に語られる運命的なラブストーリーは、SFやロマンス好きにはたまらないはず。過去・現在・未来が交錯しながら物語が進むため少しわかりづらいかもしれませんが、難しい単語や表現が少ないためハマってしまえばラクに読み進められます。
●The Husband’s Secret（著者：Liane Moriarty）
自他ともに認める完璧な主婦であるCeciliaは、過不足のない満ち足りた日々を過ごしていました。しかしあるとき夫のJohn-Paulが「僕が死んだときに開けるように」としたCecilia宛ての手紙を見つけ、彼の大きな秘密を知ってしまいます。信頼しきっていた夫の秘密に苦しむ他2人の女性の物語も同時進行で進み、交錯していきます。3人の女性が抱く愛憎や恨み、自己嫌悪の心理がユーモアを交えつつリアルに描かれていて、心がキュッと締め付けられます。やや難しい表現が出てきますが、情景が浮かびやすく夢中になって読めるので、それほど気にせず読み進められるかと思います。
●Gone Girl（著者：Gillian Flynn）
どんでん返しが続く心理スリラー。日本でも映画が公開された有名な作品です。結婚5周年の記念日に家から姿を消した妻Amy。家には争った形跡があり、夫であるNickが疑われます。物語はAmyとNickが交互に語る形で進み、徐々に事件の真相が明らかになっていきます。真相はこうだ！とわかってきた頃にゾッとするような大きなどんでん返しが何度も続き、最後まで目が離せない展開になっています。男性にとっては、ひたすらに恐ろしい物語かもしれません。
●洋書に夢中になる喜びを！
5冊ともに洋書コーナーのある書店や通販などで、日本でも簡単に購入できる洋書です。あらすじや推薦文を読んで、おもしろそう！と思ったらぜひ気軽に手に取ってみてください。あなたが、ｍページをめくる手が止まらない！と夢中になって読める洋書と出会えることを願っています。
