女性でも男性でも、料理が趣味の人は多いのではないでしょうか?
「好きこそ物の上手なれ」という言葉があります。
好きなことだと、その熱中度や集中度から上達が早いという意味です。
英語を学習するときは無駄のない正しい方法で進めることが大切です。
それには、中学で習う英文法や英単語をしっかりと理解・覚えることもひとつです。
このような方法と並行して、英語学習を楽しんでできるよう、自分の好きなことと英語をコラボするのも大変有効です。
すでに知識のあるものを英語でどう表現するのか、興味の対象であればそうでないものと比べて英単語や表現がスイスイと頭に入る可能性があります。
この記事では、趣味のなかでも大変人気の「料理」を取り上げます。
英語で料理のレッスンを受けるメリット、レッスンを受けられる教室紹介、アプリや海外での料理レッスンについてなど、様々な角度でご紹介します。
趣味を英語に活かすメリット3つ
英語だけでなく、何かと学ぶときは苦痛のみのものになってはいけません。
自分の上達が感じられるような機会を持つことはモチベーションの向上につながります。
ピアノを習っている人はグレーディングテストで、武道を学んでいる人は昇段審査でそれらを感じることができます。
英語の基礎をおろそかにすることはできませんが、英語学習を楽しくする方法を並行して取り入れることで相乗効果が期待できます。
もし、料理が好きな人であればぜひ料理と英語を結びつけてみてはいかがでしょう。
料理を英語学習に活かすメリットを3つ、ご紹介します。
1. 関連本から英単語や英語表現を使いこなせるようになる
和食・お菓子作り・パン作りなど、自分の好きな分野のもので、美しい写真のたくさん載っている英語の本やレシピを読んでみると、
「茹でる・焼く」などの調理方法ってこう言うんだ
「発酵」ってこう表現するんだ
など、普段自分がしている作業の英語表現を覚えていくことができます。
レシピ本は、同じ英単語が繰り返し使われますので、徐々に自分でも使えるようになっていくでしょう。
自宅で料理やお菓子作りをしている最中に、自分の作業を英語実況するのもアウトプットにおすすめです。
2. 活きた英語を聞くことができる
自分で本を購入して利用することに慣れてきたら、実際にレッスンを受けてみることを考えてみましょう。
できれば、外国人による教室がおすすめです。
材料の名前、調理の仕方などをネイティブの活きた英語で聞くのはやはり本で読むだけとは全然違います。
興味のある料理、そして関連の本で読んでいれば、実技の時間に聞く英語も聞き取りがある程度できる可能性があります。
3. 英語のアウトプットをするチャンス
料理教室であれば、英語学校と同様、簡単な挨拶から始まります。
Nice to meet you.
はじめまして)
I’m XX.
私の名前はXXです)
など、最低限はスムーズに言えるようにして参加しましょう。
そして講師の話を聞くばかりでなく、質問ができる時間があるはずですね。
そのときは良い機会です。どんな質問でも、英語で聞けるようなら素晴らしいですが、何を言ったのかもう一度言ってくれるようにお願いできるようにして参加するくらいの気持ちで参加すると良いでしょう。
Could you say that again?
(もう一度、言ってくれませんか?)
I didn’t understand, could you please repeat it?
(分かりませんでした。もう一度言っていただけますか?)
英語はインプットとアウトプットの繰り返しがとても大切ですが、このようにレッスンは、講師の話を聞くばかりでなくアウトプットもできる機会になります。

自分たちで調理した食事をレッスン後にいただくこともあるでしょう。
そうなると、講師や参加者との日常英会話になります。英会話学校にいかずにして得られる大きなチャンスです。
⭐︎⭐︎料理を英語学習に活かすメリット⭐︎⭐︎
・関連本から英単語や英語表現を使いこなせるようになる
・活きた英語を聞くことができる
・英語のアウトプットをするチャンス
ここで、調理したものを試食する際に使える英文フレーズを紹介します。
It’s really tasty/delicious!
すごく美味しい!
It’s hot!
辛いですね!
I love spicy foods.
スパイシーな食べ物が大好きです。
I enjoyed cooking today.
今日はお料理を楽しみました。
Can we have the recipe we cooked today?
今日調理したレシピはもらえますか?
I will try to cook it again at home.
自宅でもまたこれを調理してみます。
自分が好きな料理であればこそ、やる気がでたりコミュニケーションが取りやすいということになります。
「好きこそ物の上手なれ」を英語に活かしましょう。
さて、英語の料理レッスンはどこでやっているのか紹介していきましょう。
英語で行なわれる料理教室
料理と英語を同時に学ぶことに興味のある人のために、いくつか教室を紹介します。
Cooking Sun
2014年4月、外国人観光客を対象に日本料理を紹介するため京都でスタートしたCooking Sun。現在は京都、そして東京・新宿で毎日営業しています。
レッスンはすべて英語ですが、ネイティブスピーカーでない参加者のことを考慮し、簡単な英語を使ってレッスンが進められます。
また、ひとりひとり全員が自分で料理を作る機会になります。これらが2018年にトリップアドバイザーのエクセレンス認証を受けた理由とも言えるでしょう。
例えば、京都・町家クッキングクラスのBento Classは所要時間3時間半、参加料金は5,000円~8,500円です。
日本文化の代表である和食と英語をコラボしたフレンドリーなクラスは英語初心者にとっても、きっと楽しめる内容ですね。
cook’n’talk クックントーク
cook’n’talkは東京・中野の一軒家「地球人村」で体験できます。
英語だけでなく、日本語・中国語・タイ語などが飛び交う賑やかなレッスンは各国の料理や文化を学ぶことができます。
プロフェッショナルの講師たちにより、料理のテクニックだけでなく異文化を体験できることもユニークなところです。栄養学にもとづいた料理、薬膳による健康でおいしい料理などがあります。
会場となっている「地球人村」には、世界各国からの人が訪れいろいろな文化活動や交流が行なわれていますので、英語を学んでいる人にとっては興味あるスペースではないでしょうか?
自分の住むエリア、または学校や会社付近にこのような教室がないという人もいるでしょう。
そういう人には、アプリを使う方法もあります。
アプリで料理と英語を学習しよう
料理を英語で学ぶには、料理教室に行くだけが選択肢ではありません。
現代ならでは、アプリを利用することもできるのです。
1. cookpad英語版
多くの人に利用されているクックパッドに英語版があります。
日本語版と同様、材料名をいれてレシピをサーチしたり、知りたいレシピを選び実際に料理を作ることができます。
違うのは「英語」というところだけです。
スマホやタブレットを持っているのであれば、無料のcookpad英語版をダウンロードし、本を読むようにいろいろなレシピを読んでみてはいかがでしょうか?
2. Norecipes.com
Norecipes.comも料理が英語で説明されている無料アプリです。そして、日本食を専門に扱っているところが特徴です。
「Latest recipes」と「Popular recipes」に分かれていて、それぞれの写真も綺麗でサーチが楽しくなるサイトです。
ひとつ、「perfect sushi rice」をみてみましょう。
レシピとビデオから選べるようになっています。レシピを読むのも良し、ビデオを観て実際に英語の音声付きでみることもできます。
無料の料理アプリは楽しくためになるだけでなく、英語の勉強にもなり一石二鳥ですね。
最後に、海外の料理クラスを紹介します。
海外で料理クラスに参加する
日本国内では外国人旅行者などを対象にしたアクティビティのひとつに料理が人気です。巻き寿司はもちろん、ラーメン作り体験、季節限定でおせち料理を作るレッスンまであります。
私たちが海外旅行をするとき、留学や仕事で一定期間住むとき、何か楽しいイベントがないかなと考えます。ツアー客が必ず行く観光地も良いですが、いまはモノより体験を求める時代です。
イタリアへ行ってモッツラレアチーズを作る、ニュージーランドでマオリ族の文化を体験する、など世界中に異文化を楽しめるイベントがあります。
そこで、英語圏で体験する料理教室を紹介しましょう。
イギリス・ロンドン
Waitrose cookery school
Waitroseは、イギリスの王室御用達スーパーです。その商品を使った料理教室が開催されています。
ブリティッシュ料理、イタリアン、ペルシャ、寿司など、様々な種類が用意されています。1人で参加、友達と参加、家族で参加と選べます。
綺麗な厨房でシェフのデモをみたあとに、2人1組で実際に料理します。参加者はビールやシャンパンを飲みながらシェフのデモをみたり話しを聞きます。
調理後は参加者で試食、大変フレンドリーな雰囲気です。
カナダ・バンクーバー
Pastry Training Centre of Vancouver
料理ではなくお菓子作りやパン作りがメインの教室です。
30年の経験のあるシェフによる指導で、少ない人数のクラスで1日のみや2日間のコースがあります。
プロになるためのコースもあるので、その人の希望に合わせた選択ができます。
料理好きな人であれば、海外でレッスンを受けてみたいと思うこともあるでしょう。
観光などのスケジュールに合間に、好きな料理のレッスンを入れてみると旅がオリジナルのものになりますね。
英語は趣味の料理で学ぼう!まとめ
好きな料理と英語をコラボさせる英語学習法を紹介しました。
あくまでも基礎をしっかり勉強することが前提ですが、英語学習には楽しめる部分もぜったい必要だと思います。
英語の上達を感じられること、それが学ぶことを長続きさせる秘訣です。
料理や食べることは世界共通のものです。自分が好きで学んだ料理のことを外国人に英語で話せたり、自分の作った食事を披露する機会を作ることも将来あるかもしれませんね!