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基礎中の基礎!「be動詞」を徹底解説

英語の単語が並んでいる

英語初心者の皆さん、英文法をたくさん覚えなければ!と焦ったりしませんか?
しかし、
「どこから始めて良いのか分からない」

なかなか覚えることができずに、
「何度やっても使えるようにならない気がする」

挙げ句の果てに、
「英文法って嫌い」
なんてなってしまうことも、、、

たしかに英文法を覚える作業だけでは、多くの人にとっては英語学習がつまらないものになってしまうでしょう。
一つの英文法を学習したと思ってもそれを使わなければ、脳への定着や英語学習の楽しさを感じられません。
または、そのような状態で次の英文法を次々と学んでいっても使えるようになっている気がしないという感覚からモチベーションが下がってしまうこともあるのではないでしょうか?

試験対策や英会話をするにしても、基礎の英文法は非常に大切です。それなくしては達成は不可能と言っても過言ではありません。
一つ一つの英文法をしっかり確認し自分のものにしていきましょう。
そこでこの記事では、まずは英文法の基礎中の基礎「be動詞」について解説してまいります。

皆さん、be動詞についてはっきりと理解していますか?

動詞とは?

be動詞も一般動詞も「動詞」という品詞グループの仲間です。
ちなみに他の品詞には、名詞・形容詞・副詞などがありますね。
さて、動詞とは何でしょう?

動詞は英語で”verb”、様々な状態・動作を表す語です。
動詞が無くては、英文章は成り立ちません。

動詞には状態・動作という2種類がありますが、もっと詳しく見ていきましょう。

状態動詞:状態を表す
動作動詞:動作を表す

ここで、それぞれの動詞を例とともに紹介しましょう。

状態動詞:am, is, areなど
動作動詞:like, use, start, listen, haveなど

このように動詞には2種類あることが分かりました。
ここからは、be動詞について徹底解説してまいりましょう。

be動詞とは?be動詞の基礎

be動詞とは?

まずは、be動詞です。
ところで、be動詞の「be」とは何でしょう。
好き・使う・始める・聞く・持つなどといったいわゆる一般動詞とは違って、コレ!といった感覚が持ちずらいかもしれません。

動詞は2種類あるということはもうお分りだと思いますが、be動詞はそのうちの「状態動詞」になります。
状態動詞とは、言葉の通り「状態を表す」動詞となります。状態を”様子”と変えると理解しやすいですね。

3つのbe動詞

be動詞は状態動詞ですから、前述の通り以下が当てはまります。
3つのbe動詞:
am
are
is

定義だけ話していてもイメージがしにくい人のため、「am」を使ってとってもシンプルな例文を紹介しましょう。

I am happy.
私は幸せです。

このシンプルな例文のうち、amは「私は幸せ”です”」という”です”という意味=状態・様子を表しているのが分かりますか?
I happyとくれば、意味は分からないことはありません。しかし、これだけでは文章は成り立たないのです。
そこで”です”という意味のamがあることで、I=happyという文章を完成させているのです。
そしてbe動詞のamを入れる位置ですが、Iと言う主語の後に来ているのが分ります。

ここをまずはしっかりと抑えてくださいね。
もう一つ、例文をみてみましょう。

It is a box.
これは箱です。

さて、この文章の中でbe動詞はどれでしょう?
その通り、主語Itの後にある「is」ですね。

例文を見ると言葉で説明するよりも見慣れている、または使っているという感覚がありませんか?
そこでもう一押ししましょう。

I=happyそして、It=a boxのように、be動詞は=の役目を果たす動詞であるという考え方ができます。
私が幸せ、それが箱という主語と後ろの語句をイコールで結ぶ働きをするのがbe動詞なのです。
頭の中が整理できましたか?

ここでもっと例文を紹介してみましょう。

I am sleepy.
私は眠いです。

I am fine.
私は元気です。

You are funny.
あなたは面白い。

You are cute.
あなたは可愛い。

She is sad.
彼女は悲しい。

He is kind.
彼は親切です。

That is a dog.
あれは犬です。

My name is Toru.
私の名前はトオルです。

They are friends.
彼らは友達です。

どの例文も、主語と後ろの語句がイコールになっていることが分かりますね。

ここであれ?am?is?
という疑問が浮かんだ人は素晴らしいです。
なぜかと言うと、主語に合わせて使うbe動詞が違ってくるのですが、ここが絶対に抑えたいポイントだからです。
ある程度は分かっているけれどという人のためにも、ここでしっかり確認作業をしていきましょう。

主語によって決まるのが「be動詞」

状態・様子を表す動詞がbe動詞です。
be動詞はいくつかありますが、それは主語が何なのかによって決まります。

主語が私(I)の場合
be動詞→ am

主語があなた(you)の場合
be動詞→ are

主語が私やあなたでない、単数形のもの(she/he/it/a pen)の場合
be動詞→ is

主語が複数形(we/they/pens)の場合
be動詞→ are

be動詞の決め方はシンプルです。
それは主語によって決まるわけですが、その主語が単数か複数かが見極めるポイントです。

I:主語が単数:am → I am…
we:主語が複数:are → We are…

しかし、主語が自分(私・私たち)でない場合の単数はisですね。
She is ⚪︎⚪︎.
He is ⚪︎⚪︎.
It is ⚪︎⚪︎.

そして、主語が複数の場合はすべてをareにしましょう。
They are ⚪︎⚪︎.
Pens are ⚪︎⚪︎.

主語が自分か自分以外か、そして単数か複数かでbe動詞は決まるということがお分かりになりましたか?

さて、次のステップにいきましょう。
これまではbe動詞の「現在形(am, are, is)」について解説してきました。

be動詞の「過去形」

be動詞の「過去形」、現在形と比較しながらさっそくみていきましょう。

I am happy.
私は幸せです。

この現在形の文章を過去形に変えてみましょう。

I was happy.
私は幸せでした。

例文とは言え少し悲しいニュアンスの文章になってしまいましたが、過去には幸せだったという表現になりました。
現在形と違うのはただ一つのポイントですね。
amがwasという過去形のbe動詞になっています。

be動詞の過去形は、wasかwereの二つだけであり現在形よりシンプルです。
どちらを使うかはやはり主語によって決まります。

主語が私(I)の場合
be動詞→ was

主語があなた(you)の場合
be動詞→ were

主語が私やあなたでない、単数形のもの(she/he/it/a pen)の場合
be動詞→ was

主語が複数形(we/they/pens)の場合
be動詞→ were

お気づきですか?areがwereに変わっていますね。

ここでもどんどんシンプルな例文で慣らしていきましょう。

I was sleepy.
私は眠たかった。

I was fine.
私は元気だった。

She was sad.
彼女は悲しかった。

They were friends.
彼らは友達だった。

さて、ここまでは現在形・過去形の「肯定文」の解説でした。
ここからは、「否定文」をみていきましょう。

be動詞の「否定文」

be動詞の否定文は「⚪︎⚪︎(主語)は~ではありません・いません」という意味になります。
肯定文を否定文にするのは、be動詞の後ろに「not」を付けるだけです。

さっそく、さきほどの例文を否定文にしてみましょう。

I am happy.
→I am not happy.

私は幸せではありません。

It is a box.
→It is not a box.

これは箱ではありません。

be動詞の過去形を否定文にしたものも合わせて確認します。

I was happy.
→I was not happy.

私は幸せではありませんでした。

It was a box.
→It was not a box.

これは箱ではありませんでした。

過去形も、”be動詞の後ろに「not」を付けるだけ”という法則は変わらないことが分かりました。

否定文と同様、疑問文の作り方も簡単ですので続けてみていきます。

be動詞の「疑問文」

be動詞の疑問文は「~ですか?」です。
例文で確認しましょう。

You are happy.
→Are you happy?

幸せですか?

You were happy.
→Were you happy?

幸せでしたか?

このように主語とbe動詞の位置を入れ替え、文末にクエスチョンマークを付けるだけなのです。

いろいろな形のbe動詞をみてきましたので、整理するために一度まとめてみましょう。

be動詞は状態や様子を表し、主語と後にくる語句をイコールで結びつける動詞である

「be動詞」まとめ

be動詞は状態や様子を表し、主語と後にくる語句をイコールで結びつける動詞である。

・現在形 am・is・are
・過去形 was・were
・否定文(現在形)am not・is not・are not
・否定文(過去形)was not・were not
・疑問文(現在形)Are you ⚪︎⚪︎? Is it ⚪︎⚪︎?
・疑問文(過去形)Were you ⚪︎⚪︎? Was it ⚪︎⚪︎?

さて、ここで例文を少しだけ長くしていきます。
be動詞は「~である」といった状態や様子を表す動詞ですが、「どこどこにいる」という位置の表現にも使われるのです。

「be動詞」の状態には位置も含まれる

be動詞はその時にいる(いた)位置を表すこともあります。
さっそく、例文で解説してまいりましょう。

Toru is/was at the reception.
トオルは受付にいます。/いました。

この場合は、be動詞の第一の役目である「トオル=受付」にはなりません。
しかし、トオルがどこにいる(いた)のかをbe動詞によって表していることが分かります。

もう一例、みてみましょう。

My sister is/was at her friend’s house.
私の妹は友達の家にいます。/いました。

こちらも妹がどこにいるのか位置を表していますね。

be動詞が、状態・様子とともに、位置を表すための動詞というポイントをぜひ抑えてください。
英会話のときに大変役立ちます。

ここまでで、be動詞についてだいぶ理解できたのではないでしょうか?
最後になりますが、be動詞を学習するときにぜひ一緒に覚えたいものに「省略形」があります。
もうひと踏ん張り、頑張りましょう!

be動詞の「省略形」

be動詞は省略形があり、実際の文章によく使われるのでここで覚えてしまいましょう。
きっと、皆さんもbe動詞の省略形を見たことがあるはずです。
もしかしたら、すでに使っているかもしれませんね。

I am happy.
私は幸せです。

この例文の省略形を作ってみます。

I’m happy.
私は幸せです。

このように省略形は「’ (アポストロフィ)」という記号を使い作ります。
省略形では意味は変わりませんが、アポストロフィを入れることでamのaを省略していますね。

他のbe動詞の省略形は以下の通りです。
You are→You’re
She is→She’s
It is→It’s
They are→They’re

なお、省略形にできるのは現在形のみ、過去形は省略できないことも覚えてくださいね。

「be動詞」を徹底解説まとめ

今回は、中学1年で学習する基礎中の基礎「be動詞」について解説致しました。
なんとなく分かっていた人でも、改めて頭を整理することは大変重要です。
しっかりと理解していればこそ、英会話にも使えるようになるからです。
せっかく今回学んだbe動詞ですから、自分に合った短文作りや英会話に活かしてください。
使えば使うほど、頭で考えずとも自然に出てくるように絶対なりますよ!

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