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英語の英文法・肯定文を疑問文・否定文へ変化させるルール

英文法・肯定文を疑問文・否定文へ変化させるルール

英語の文章で、肯定文を疑問文や否定文に変えるにはルールがあります。

英語のテスト問題には、
「以下の文章を”疑問文”になおしなさい」
「以下の文章を”否定文”になおしなさい」
という質問があります。

皆さんは、さらりと回答することができますか?
文法のルールを知らないと回答することが難しいですね。
日常の英会話でも、肯定文同様、疑問文や否定文を使うことが頻繁にあります。しっかりと理解していないと、英会話も中途半端になってしまいます。

この機会に、肯定文から疑問文そして否定文に変えるルールをおさらいしましょう。
疑問文・否定文が使えるようになると、英会話に幅がでますよ!

この記事で学ぶこと

この記事では、英文の肯定文を疑問文や否定文に変えるルールを学びますが、混乱しないために事前にどういった順序で学ぶのかご紹介しましょう。

<be動詞>
1) be動詞の疑問文・現在形
2) be動詞の疑問文・過去形
3) be動詞の否定文・現在形
4) be動詞の否定文・過去形

<一般動詞>
5) 一般動詞の疑問文・現在形
6) 一般動詞の疑問文・過去形
7) 一般動詞の否定文・現在形
8) 一般動詞の否定文・過去形

このように、be動詞、一般動詞、それぞれの現在形と過去形をみていきます。

さっそく、始めていきましょう!

 be動詞の疑問文・現在形

1) be動詞の疑問文・現在形

まずは、be動詞の疑問文、時制は現在形です。
be動詞に関しては、基礎中の基礎ということで「daily英語通信」でも徹底解説しています。

be動詞とは、状態を表す「状態動詞」ですね。
am, are, isがあり、主語と後ろにくる語句をイコールのように結ぶ働きをします。

Toru is kind.
トオルは親切です。

Toru=kindとなるのと、トオルという人が親切だという状態を表しているのが分かります。これがbe動詞でしたね。

さて、本題です。
この英文を、「~ですか?」という疑問文になおしてください。

Toru is kind.

回答→
Is Toru kind?
トオルは親切ですか?

さらにエクササイズしていきましょう。

You are funny.
あなたは面白いです。

Are you funny?
あなたは面白いですか?

肯定文と疑問文の違いが分かりますか?
ここで、ルールを確認します。

ルール「主語と動詞の位置を入れ替える」
・be動詞を先頭に持ってくる
・主語はbe動詞のあとに置く
・文末に「?」マークをつける

ここで、さらにエクササイズしてみましょう。

肯定文:This is a dog.
これは犬です。

疑問文:Is this a dog?
これは犬ですか?

肯定文:They are friends.
彼らは友達です。

疑問文:Are they friends?
彼らは友達ですか?

一つ一つ見れば、ルールはとてもシンプルですね。

次のbe動詞の疑問文、時制を過去形にしたものも慣れると簡単です。
さっそく、以下で説明します。

2) be動詞の疑問文・過去形

be動詞の疑問文は上述と同様ですが、時制を現在形から過去形にしたものをみていきます。
isの過去形はwasというところをおさえます。
areであればwereに変わります。

He was a singer.
彼は歌手でした。

これを過去形の「~でしたか?」という疑問文にしましょう。

Was he a singer?
彼は歌手でしたか?

さらに例文をみてみます。

We were there last year.
私たちは去年、あそこにいました。

Were we there last year?
私たちは去年、あそこにいましたか?

ルール「主語と動詞の位置を入れ替える」
・be動詞を先頭に持ってくる
・主語はbe動詞のあとに置く
・文末に「?」マークをつける

be動詞の疑問文は、時制が現在形でも過去形でも肯定文から変化させるときのルールは同じです。

続けて、be動詞の「否定文」に進んでいきましょう。

3) be動詞の否定文・現在形

否定文とは、ご存知の通り 「~ではない」という意味ですね。それには”not”を使うのです。

Toru is kind.
トオルは親切です。

この例文を否定文にしてみましょう。

Toru is not kind.
トオルは親切ではありません。

I am hungry.
私はおなかが空いています。

I am not hungry.
私はおなかが空いていません。

ルール「be動詞のあとにnotを入れる」
とってもシンプルですね。

このまま過去形の場合をみていきます。

4) be動詞の否定文・過去形

be動詞の否定文は現在形・過去形とも同じルールですので簡単です。
「~ではなかった」という意味に変えていきます。

Toru was kind.
トオルは親切でした。

Toru was not kind.
トオルは親切ではありませんでした。

もう一つ、例文をみてみましょう。

He was a singer.
彼は歌手でした。

He was not a singer.
彼は歌手ではありませんでした。

※否定文を作るときに省略する形のbe動詞とは?
be動詞の入った文で否定文をつくる際、以下のような省略形にすることができます。
is not→ isn’t
was not→ wasn’t

ここまでbe動詞の疑問文・否定文(現在形・過去形)についてご説明しました。
すべてはっきりとしたでしょうか?
ここからは、一般動詞の説明をしていきます。

一般動詞の疑問文・現在形

5) 一般動詞の疑問文・現在形

一般動詞とは、”be動詞以外の動詞”と考えるとシンプルです。「動作・状態・性質」を表す動詞ということになります。

さっそく、“play” (弾く)という動詞を使って例文を挙げてみましょう。

Toru plays the piano.
トオルはピアノを弾きます。
※主語であるトオルが三人称なので動詞に”s”をつけることをお忘れなく。主語が一人称IやWeまたは二人称Youであれば「I/We/You play piano.」となりますね。

それでは、この例文を「~ですか?」という疑問文に変えてください。

Does Toru play piano?
トオルはピアノを弾きますか?

それでは、二人称の例文も合わせて紹介しましょう。

You play piano.
あなたはピアノを弾きます。

Do you play piano?
あなたはピアノを弾きますか?

一般動詞の疑問文、なおし方は大丈夫でしょうか?
ルールをみていきます。

ルール「主語と動詞の位置を入れ替える」
・先頭にDoes(三人称の場合)/Do(一人称・二人称の場合)を持ってくる
・三人称の場合、動詞から”s”を取る(plays→play)
・文末に「?」マークをつける

それでは、過去形の場合です。

6) 一般動詞の疑問文・過去形

一般動詞の疑問文・過去形は「~しましたか?」という意味ですね。
前述の例文を使ってみてみます。

Toru plays the piano.
トオルはピアノを弾きます。
↓(過去形へなおす)
Toru played the piano.
トオルはピアノを弾きました。
↓(過去形の疑問形へなおす)
Did Toru play piano?
トオルはピアノを弾きましたか?

ルール「主語と動詞の位置を入れ替える」
・先頭にDid(一人称・二人称・三人称とも同様)を持ってくる
・動詞から”ed”を取り(played→play)、原形に戻す
・文末に「?」マークをつける

もう一つ、エクササイズしてみましょう。

She knows about the concert.
彼女はコンサートについて知っています。
↓(動詞を過去形へなおす)
She knew about the concert.
彼女はコンサートについて知っていました。
↓(過去形の疑問形へなおす)
Did she know about the concert?
彼女はコンサートについて知っていましたか?

ルールに則って変化させることに慣れてきましたでしょうか?
次は、一般動詞の否定文です。

7) 一般動詞の否定文・現在形

一般動詞の否定文は「~しない」という意味になりますね。

Toru doesn’t/does not play the piano.
トオルはピアノを弾きません。

She doesn’t/does not know about the concert.
彼女はコンサートについて知りません。

I don’t/do not like him.
私は彼を好きではありません。

ルール「主語によって、don’t・doesn’tを使う」
・主語が一人称・二人称の場合は、主語の後にdon’t/do notを入れる
・主語が三人称の場合は、主語の後にdoesn’t/does notを入れる
・主語が三人称の場合は、動詞から”s”を取り原形に戻す

それでは、最後に一般動詞の否定文・過去形というパターンをみていきます。

8) 一般動詞の否定文・過去形

一般動詞の否定文・過去形は、「~しなかった」という意味ですね。

Toru didn’t/did not play the piano.
トオルはピアノを弾きませんでした。

She didn’t/did not know about the concert.
彼女はコンサートについて知りませんでした。

I didn’t/did not like him.
私は彼を好きではありませんでした。

ルール「主語の後に、didn’t/did notを使う」
・主語が一人称・二人称・三人称どの場合でも、主語の後にdidn’t/did notを入れる
・主語が三人称の場合は、動詞から”s”を取り原形に戻す

抑えるべきポイントチェック!

さて、ここまで肯定文を疑問文そして否定文に直す方法をみてきました。
同時に現在形・過去形も紹介しましたので頭のなかで混乱しないよう、以下のように抑えるべきポイントを整理してみます。

①肯定文を疑問文にするには?
be動詞、またはdo/does(現在形)またはdid(過去形)で文章を始める
主語の後にくる一般動詞は”s”または”ed”を取り、原形に戻す

②肯定文を否定文にするには?
be動詞のあとにnotを入れる:is not→ isn’t、are not→ aren’t 、was not→ wasn’t、were→ weren’t
一般動詞は主語によって、don’t・doesn’t(現在形)または、didn’t/did not(過去形)を使いわける
主語の後にくる一般動詞は”s”または”ed”を取り、原形に戻す

肯定文を疑問文そして否定文に直す場合、主語の人称がどうなっているのか、その人称によって一般動詞の場合はdoなのかdoesなのか、主語の人称または時制によって変化させた一般動詞を原形に戻すことの使い分けに慣れることが大切です。

基本の英文法をしっかりと理解することの大切さ

英語の文章は「肯定文」「疑問文」「否定文」と大きく三つに分けられます。単語はこのなかのどの形かによって配置される位置が変わってくるのです。
今回は紹介していませんが、この他にも「未来」もありますし基本第5文型などもあり学ぶことはたくさんあります。だからこそ、この記事に紹介した三つの形にしっかりと慣れておくことが必須です。逆に言えば、この形をマスターすれば基礎ができるため他のエリアへの応用ができるようになるということになります。

「英文法・肯定文を疑問文・否定文へ変化させるルール」まとめ

疑問文・否定文へ変化させるには、肯定文がしっかり書けることが必須です。
教材やその日に起こったことを一つ二つ選び、それを英文にする、それをさらに疑問文・否定文に変化させていく作業を日常化することも大変おすすめです。

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