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中学英語の文法一般動詞を分かりやすく説明します!

中学英語の文法・一般動詞を分かりやすく説明します!

中学で習う、とても重要な英文法。
中学英語をきちんと理解し使えるようになれば、基本的な日常英会話ができると言われるほど大切です。

さて英語の文章には、構成する要素として「10種類の品詞」があります。
そのなかでも、皆さんに馴染みのあるものが名詞・形容詞、そして”動詞”ではないでしょうか?
動詞は英文のなかで絶対に省略できない、最も重要な品詞です。
動詞は英語で「verb」と呼ばれます。

今回は「一般動詞」です。
一般動詞とはどういった動詞なのか、英文のなかでどこに位置するのか、また肯定文・否定文・疑問文・命令文にする場合など解説します。自然な英語にするための一般動詞を使ったイディオムもご紹介しますので、ひとつひとつゆっくり読んでいただければと思います。

2種類ある動詞

動詞には、
・be動詞(be, am, are, isなど)
・一般動詞(have, go, makeなど)
という、2種類があります。

⭐︎「be動詞」で抑えておきたいポイント
be動詞の入る英文では、主語とbe動詞のあとにくる単語がbe動詞によってイコールで結ばれます。

例文でみてみましょう。
I am happy.
be動詞をはさむ主語”I”と形容詞”happy”はイコールでつながります。「~だ」「~いる」と使われるbe動詞は、それ自体は特に意味を持っていません。
I(私)= happy(嬉しい).→私=嬉しい
これがbe動詞を考えるときのポイントとなります。

be動詞に関しては、daily英語通信「基礎中の基礎!「be動詞」を徹底解説」の記事で解説しています。
ぜひ、お読みくださいね。

それでは、ここからは今回取り上げるもうひとつの動詞「一般動詞」について説明を始めましょう。

一般動詞とはどんな動詞?

まずは、一般動詞がどういった動詞なのか理解するところから始めます。

一般動詞とは:
①状態を表すbe動詞以外の動詞
②主語の動作・状態を表す動詞

それ自体意味を持たないbe動詞と違い、一般動詞はそれぞれが意味を持ち、文章に欠かせないものとなっています。

言葉で説明するよりも、実際の英単語をみるほうが分かりやすいでしょう。
英文に頻繁に使われる一般動詞を「動作」と「状態」に分けて例文とともにいくつかみてみます。どの動詞も中学で習うものとなっています。
ここでの例文の主語はすべて「I=私」(一人称)です。

一般動詞・動作を表すもの例

study(勉強する・観察する、など)

I study English.
私は英語を勉強します。

play(弾く・演奏する・(遊びを)する・試合をおこなう、など)

I play a piano.
私はピアノを弾きます。

eat(食べる・使い尽くす、など)

I eat breakfast.
私は朝食を食べます。

このように、勉強する・弾く・食べるなど「動作」を表すのが一般動詞です。
その他にも、use, have, go, speak, run, swim, watch, read, writeなど、動作を表す一般動詞は無数にあります。

一般動詞・状態を表すもの例

know(知っている)

I know the film.
私はその映画を知っています。

like(好きだ)

I like sushi.
私は寿司が好きです。

その他にも、contain(含んでいる), belong(属している), remain(~のままである)などがあります。
動作を表す一般動詞に比べるとその数には限りがあります。

ここからは、一般動詞を使う場合のルールを説明していきます。

一般動詞のポジション

一般動詞のポジション

動作・状態を表す一般動詞は、文章のなかの”述語”になります。
日本語の文章では述語は文末ですが、英文では主語のすぐあとのポジションとなります。

<例>
I study English. →主語+一般動詞+名詞

主語によって一般動詞を変形させるときのポイント

一般動詞は、原形のまま使うだけでなく「語形変化」するケースがあります。
原形の形とはstudy, play, eatなどであり、これは「時制が現在形」かつ「主語がI, you, 複数」のケースで使われます。
語形変化とは、以下のように一般動詞が変形することを意味します。

① sをつける
studies, plays, eatsなど
「時制が現在形」かつ「主語がI, you以外の単数」のとき。

<例>
She studies Spanish.
彼女はスペイン語を勉強します。

② ingをつける
studying, playing, eatingなど
現在進行形や過去進行形、または動名詞のとき。

<例>
She is studying Spanish.
彼女はスペイン語を勉強しています。

③過去形
studied, played, ate
過去の動作や状態を表す英文のとき。

<例>
She studied Spanish.
彼女はスペイン語を勉強しました。

エクササイズしてみよう!「語形変化」

それでは頭のなかを整理する意味でも、ここでエクササイズをしてみましょう。
()から適切な語形を選んでみてくださいね。

・He (like likes) his dog.

・She is (watch watches watching) the film now.

・I didn’t (ate eat eating) dinner.

<正解>
・He likes his dog.
①のsをつけるというルールを見れば、”He”が主語がI, you以外の単数に当てはまることがわかります。

・She is watching the film now.
今まさに動作をしている現在進行形ですので、ingをつけるのが正解です。

・I didn’t eat dinner.
この例文には、didn’tという否定形が入っています。その場合は、あとにくる一般動詞は原形というルールがあります。

さて、一番最後のエクササイズですが、否定形がでてきました。
ここからは、一般動詞の否定文について解説していきましょう。

一般動詞の否定文

一般動詞の入った英文を否定文にするルールは、主語と動詞の間に「don’t」「doesn’t」または「didn’t」を入れるということになります。

例文でみてみます。
<肯定文> I study English.

<否定文> I don’t study English. 私は英語を勉強しません。

don’tを使うのは、主語が一人称(私・私たち)や二人称(あなた・あなたたち)の場合です。
主語が三人称(彼・彼女・それ)の場合は、doesn’tを使います。

<肯定文> He studies English.

<否定文> He doesn’t study English. 彼は英語を勉強しません。

「語形変化」のエクササイズで述べましたが、否定文でdoesn’t・didn’tを使った場合は、その後にくる一般動詞はかならず「原形」になります。
主語が三人称なので「He studies English.」と一般動詞が一度変形していますが、否定文では原形に戻します。
ここは大変重要なので、しっかり覚えてくださいね。

⭐︎重要ポイント
否定文では、一般動詞は「原形」にする!

続いて、過去形も説明しましょう。
<肯定文> He studied English.

<否定文> He didn’t study English. 彼は英語を勉強しませんでした。

否定文で説明した「doesn’t・didn’t」のあとは絶対に「一般動詞の原形」がこちらで確認できますね。

否定文が分かったところで、疑問文に進みましょう。

一般動詞の疑問文

一般動詞の入った英文を疑問文にするルールは、文頭に「Do」「Does」を使うということになります。

例文でみてみます。
<肯定文> You study English.

<疑問文> Do you study English? あなたは英語を勉強しますか?

ご覧の通り、文頭に「Do」をつけ、末尾に「?」をつけただけで疑問文が作れます。

ここで、「Does」の例文もみてみましょう。
<肯定文> He studies English.

<疑問文> Does he study English? 彼は英語を勉強しますか?

主語Heが三人称なので、肯定文ではstudiesにしますが、疑問文では原形になります。

続いて、過去形も例文をみてみます。
<肯定文> He studied English.

<疑問文> Did he study English?

否定文とおなじように、Didを文頭につけ、一般動詞を原形に戻します。
一般動詞の語形変化、だいぶ慣れてきたでしょうか?

次は、命令文にいきましょう。

一般動詞の命令文

一般動詞の命令文はとても簡単です。
主語を削除し、一般動詞を文頭に持ってくるだけです。

<例>
Study English. 英語を勉強しなさい。

Listen to me. 私がいうことを聞きなさい。

Speak quietly. 静かに話しなさい。

ここまで一般動詞の解説や、さまざまな語形変化について説明してきました。

ここから、よく使われる一般動詞を使ったイディオムも紹介します。

よく使われるイディオム紹介

イディオム=慣用句とは、2つ以上の英単語が結びついてもともとの単語とは違った意味を持つものになる言葉をさします。皆さんは日本語で”英熟語”と理解しているかもしれませんね。
ネイティブはイディオムをよく使いますし、皆さんもご存知のものがいくつかあるでしょう。

このイディオムを成り立たせる1つの英単語が「一般動詞」というパターンが多くあります。

よく使われる一般動詞がイディオムになったものを紹介します。
これらを覚えることで、とても自然な英語になりますのでぜひ覚えて使えるようにしてください。

・makeを使ったイディオム
make sense 意味をなす
make up one’s mind 決心する
make a mistake 間違う
make a decision 決断する

makeは「~を作る」という意味が一般的に理解されていますが、力を加えて作ったり変えたりするというイメージを持っています。
意識的な動作の意味合いがありますので、これらのイディオムも納得できるのではないでしょうか?

・getを使ったイディオム
get up 起きる・立ち上がる
get on (乗り物に)乗る
get off (乗り物から)降りる・立ち去る
get back 戻る・戻す・取り戻す
get away 立ち去る・逃げる
get over 乗り越える・回復する
get along with ~とうまくやる

getは一般動詞のなかでも使用されることが一番多いとも言われます。イディオムも相当な数がありますが、どれも必ず”動き”が伴うという共通点があります。
haveが所有する意味合いを持つのと比べ、その動きによって手に入れたというイメージをすると使いやすいでしょう。

・takeを使ったイディオム
take off 脱ぐ・離す・(勤務を)休む
take out 取り出す・持ち出す・(料理などを家に)持ち帰る
take over 引き継ぐ・支配する
take it easy 気楽に考える
take care of 世話をする

takeもさまざまなイディオムに使われます。
イメージとしては、それまでに所有していなかったものを手に取るということになります。

一般動詞まとめ

・一般動詞とはbe動詞以外の動詞であり、主語の動作・状態を表す
・一般動詞は、主語のすぐあとに置かれる
・一般動詞は原形の他、sやingをつけたり過去形に語形変化する
・否定文は、主語と動詞の間に「don’t」「doesn’t」または「didn’t」を入れる
・疑問文は、文頭に「Do」「Does」を使う
・一般動詞の入ったイディオムを使うと自然な英会話ができる

英語を学習したり英会話をするなかで、一般動詞はなくてはならないものです。英単語によっては、過去形にするさいに不規則な変化をさせる必要がありますが、エクササイズなどして何度も繰り返して使うことに慣れていきます。
まずは、自分が話したい内容に必要な一般動詞そしてイディオムがあれば使いこなせるようアウトプットを意識するようしていきましょう!