そろそろTOEICを受けてみようかなと思っている方いませんか?
「そうは言うものの、何から始めればいいんだろう?」
「本屋にいっても参考書がありすぎて何を選んでよいのか分からない」
などと悩む人もいるかもしれません。
やはり、英語の基礎は重要ということははっきり言えます。
そして、テストの形式をしっかり理解することも大切です。
今回の記事では、初めてTOEICを受験しようと考えている英語初心者のため、おすすめの勉強法をするべき順番に紹介します。
また、テスト直前や直後にしておきたいポイントもお届けします。
TOEICテストとはどんなものなのか知る
TOEICテストの詳細については、daily英語通信「TOEIC基本情報ガイド その詳細や特徴とは?」記事でも詳しく紹介しています。
TOEICテストには、「TOEIC」と「TOEIC Bridge」と2種類があります。
そしてそれぞれが、Listening & Reading TestsとSpeaking & Writing Testsセクションに分かれます。
受講者が一番多いのが「TOEIC・Listening & Reading Tests」です。
4つのパートに分かれるリスニング100問と、3つのパートに分かれるリーディング100問の計200問を約2時間で答えます。
それぞれのパートを簡単に説明します。
リスニング:
Part 1. 1枚の写真につき4つの短い文が一度だけ放送されるので、それをリスニングし、写真を最も的確に描写している文を選ぶ。
Part 2. 1つの質問に対し3つの答えが一度だけ放送されるので、それをリスニングし、最も適当な答えを選ぶ。
Part 3. 2人または3人による会話が一度だけ放送されるので、それをリスニング。関連した設問に最も適当な答えを選ぶ。
Part 4. ミニトークを一度だけリスニングする。質問が3つずつあるので最も適当な答えを選ぶ。
リーディング:
Part 1. 4つの答えから不完全な短文を完成させるための答えを選ぶ。
Part 2. 4つの答えから不完全な長文を完成させるための答えを選ぶ。
Part 3. 様々な文章に対し、設問を読んで最も適当な答えを選ぶ。
問題は音声も問題用紙も英語であり、回答はすべてマークシート方式です。
結果は合否ではなく、10スコアから満点990スコアで採点されます。
一度受験されると分かりますが、2時間着席し、200問を解くのはかなりの体力と集中力勝負となります。
初めての受験で全問答えることができなかったという人は結構います。
自分のレベルを知る
自分がどの程度の英語力が知るためには、一度受験をしてみることが良いでしょう。
しかし、受験費用は5,830円(税込)かかりますし、少し準備してから受けたいという人はTOEIC公式教材や問題集を利用します。
教材などを書店で購入する場合は、最新のものを使用することをお勧めします。
このように実際に受験したり、問題集を解くことで自分のレベルを知ることになります。
・リスニングが難しい
・分からない英単語がどれなのか
・英文法をもっと学習しないと読解ができない
こういった今自分が改善すべきポイントを把握することが重要です。
改善ポイントがみつかれば、あとはその部分をコツコツ学習するだけだからです。それが高スコアにつながります。
教材・問題集はTOEIC公式がおすすめ
自分の現在のレベルが分かったところで、やることがたくさん!と焦る人もいるかもしれません。
しかし、焦りは禁物です。
語学学習はやはりそれなりに時間をかけ継続することが重要です。
さて、TOEICに向けた準備を始める際、おすすめはTOEIC公式の教材と問題集を使って繰り返し問題を解き、慣れることが大切です。
受験日の本番と同じ問題形式および難易度で作られている公式教材であれば、回り道をせずに試験の準備ができます。
ここで、TOEIC公式ホームページから、教材・問題集そして効果的な学習方法をご紹介しましょう。
千田先生による公式TOEIC Listening & Reading問題集の効果的な使い方より:
1. 慣れるまで繰り返して、弱点を克服しよう
TOEIC Listening & Reading問題集には、サンプル問題と共にTOEIC L&R練習テスト2回分が収録されている。一度でなく何度も解くことで本番クオリティーになれ、苦手分野の把握と克服ができる。
「3回繰り返せば弱点が見える。5回繰り返せば弱点が克服できる」
リスニングの「聴き逃し」とリーディングの「読み残し」の解消には、TOEIC Listening & Reading問題集で情報処理スピードを高めるトレーニングを繰り返すことがおススメ。
繰り返し使っているうちに、語彙力がないのか、文法が弱いのか、音の変化やスピードについていけないのかなど自分の弱点が見える。自分の「不足している力」を具体的に把握し、ターゲットを絞ったトレーニングを選びましょう。
2. TOEIC L&Rの「スピード」に慣れるトレーニングをしよう
1分間に何語英文を読めるか測ってみよう。
150words/minute(1分間あたり150)前後読めればギリギリ全問回答できるレベル。読む速度が速くなれば、リスニングもどんどん楽になっていく。150words/minuteで音読、第2目標は200words/minute、最終的には300words/minuteを目標に定めよう。
音声もTOEIC公式スピーカーが読んだものなのでまさに本物。単語を覚えるときは「文章の中で」覚えるとより効果的。問題集にでてくる単語で使ってみたい単語は文章ごど、声に出しながら5回づつ書いて覚えよう。
次に、安河内先生による「単語を「覚える」ではなく「使える」にする」効果的な学習法より:
公式ボキャブラリーブックは、アメリカ英語とイギリス英語両方で収録。どちらにも慣れておくと効果的。
TOEIC Testsのために、どんな本で学習するにしろ、大切なのは英文を耳で聞いて学んだり、音読をしたりする習慣を身につけることである。そして、英単語は例文とともに習得することが重要である。
公式ボキャブラリーブックは、テストに実際に出た単語をコミュニケーションで使える実践的な例文とともに学習することが可能。
ダウンロードしたデータはパソコン等でプレイリストを作り音声データを整理する。音の整理名人になることは英語名人への近道である。
引用元:
TOEIC公式ホームページ「教材・問題集そして効果的な学習方法」
https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep.html

重要な中学基礎英語の復習
TOEIC公式の教材や問題集を使っても、かなり難しいと感じる人もいるでしょう。
それは、中学英語で学習する英文法の理解が足りていないからかもしれません。
基本5文型に加えて、現在進行形、過去進行形、助動詞、受動態、現在完了などの基本的な英文法が明確に分かっていないと、リスニングはもちろん、やはり読解で苦労します。
TOEICを受験すると決めたら、これらの基本英文法のおさらいをぜひしてください。
分からない文法はそのままにせず、ひとつひとつ学習するとTOEIC用の準備学習とピタっと重なって理解が深まります。
受験直前・当日ですべきことは?
受験日が迫ってきて、まずまずの準備もできました。
受験直前ですべきことは、なんといっても「体調を整える」ことです。
上述した通り、2時間で200問を正確にスピーディに答えていくには、試験準備はもちろん、体力と集中力が鍵となります。試験時間を最後まで集中していられるように万全の体調でのぞめるよう体調管理してください。
当日のための持ち物リストも作って忘れもののないようします。受験票、身分証明書は必須です。
また、事前に試験会場の場所を把握しておくことも必須です。
また、受験当日は早めに起床し、しっかりと朝食を取ります。いつもと違う朝食は避け、通常通りにします。
身支度ができたら、最後に持ち物チェックし、時間に余裕をもって出かけましょう。
会場についたらできるだけリラックス、トイレにいっておくのもお忘れなく!
試験結果は3週間後、直後にしたいこと
試験の結果はインターネット速報で3週間後、スコアシートは1ケ月後くらいに送付されます。
結果を見るのは誰でもドキドキしますね。
しっかり結果を受け止めましょう。
そして、その後も肝心なことをご存知ですか?
TOEICは合否でなくスコア制ですので、初心者から上級者まで同じテストを受けます。一度受けたら終わりではないことから、次へ繋げられる行動がポイントになります。
「目標設定お助けツール」を活用しよう
TOEIC公式ホームページには、現時点のスコアと目標のスコアを入力すると、ビジネスや日常生活でどの程度英語を活用できるのか確認できる「目標設定お助けツール」というツールが用意されています。
このツールを利用し、自分と英語の関わりを客観的に見てください。
そして、次の目標に向かってまた学習を再開という繰り返しをします。
初めてTOEICテストを受けたときのスコアは、このような積極的な行動を続けていくことで確実にアップしていくでしょう。
引用元:
目標設定お助けツール
https://www.iibc-global.org/toeic/special/target.html
TOEICテストを受験するためにするべきこと
TOEIC Listening & Reading Testsを受験するためにするべきことを挙げてみましょう。
・TOEIC公式の教材と問題集を使い、繰り返し学習する
・リスニングの絶対量を増やすために、BBC NewsやCNN Student Newsなど、生の英語を習慣的に聞く
・リーディングのためには英語を読む機会を増やすため、スタディサプリなどアプリを使って隙間時間もなるべく英語に触れる
・中学基礎英語の復習をする
・受験後「目標設定お助けツール」を使い、次の目標を設定する
TOEIC解説、英語初心者が始めるべき勉強法まとめ
TOEIC公式の教材と問題集を使いながら、中学基礎英語の復習をする、その間にもリスニングやリーディングに触れるよう他の媒体も取り入れる、こんな風に聞くとすごく大変なイメージを持たれるかもしれません。
しかし、それぞれは全く違うものではなくリンクしあっています。
英語に触れる機会を最大限作り毎日英語に触れる習慣ができれば、理解が増していくなか、TOEICテストの準備の手応えがつかめ学習が楽しくなっていきます。
スタート時点が一番苦労されるかもしれません。しかし、テスト受験日を決め申し込みをしたら、とにかく意識を英語に向けてください。
テスト当日、ベストを尽くせるようしっかり準備をしてください。応援しています!