英語勉強方

苦手な英語コミュニケーション!パーフェクト主義を捨てよう

英語でのコミュニケーションが苦手だという日本人、もしかしたら自分の英語はパーフェクトじゃないからと思っていませんか?
さて、ここで言う「パーフェクト」というのは一体どんな定義でしょう。
もし、ネイティブのような発音ができない、ネイティブのようにペラペラと喋れないからと思っていたらさすがに大きなプレッシャーですね。
ネイティブスピーカーの英語を中心に考えてしまうと、間違った英語を使ってはいけないと知らず知らずのうちに自分にプレッシャーを与えてしまいます。
すると、英語を口に出すことがとても難しくなります。その結果、なかなか積極的に英語のコミュニケーションを取ることができなくなってしまうので英会話に慣れない、といった負のスパイラルに陥ってしまうのです。

実は、英会話はそんなに高度な英語力が求められるものではありません。
中学校で学んだ日本人の英語力があれば、英語でのコミュニケーションに十分なのです。
あとは「苦手意識」というメンタルさえ変えられれば、英語でのコミュニケーションが楽しくなります。
そこで今回は、苦手な英語コミュニケーションをどう改善していけるかについてお話ししてまいります。
パーフェクトじゃないからと苦手意識を持っている人が、気楽に英語での会話を楽しめるようになるような情報をお届けします。

◼︎日本の英会話教育はこれから

日本の英語教育、特に義務教育においてはライティング(書く)とリーディング(読む)に重きが置かれてきました。
そして、常に正解を求めるやり方は、間違いを恐れる文化をも作ってしまうところがあります。
結果、スピーキング(話す)への影響が出ます。

まずは、なぜ日本人が英会話を苦手とするのか原因をみてみます。
・日本語と英語の発音が違いすぎる
・ヨーロッパの言語などと比べ、日本語と英語は違いすぎる
・英語を使って会話をする機会が少なすぎる

そのような現状を表すデータをご紹介しましょう。
株式会社クロスマーケティング「グローバル化と英語に関する実態調査」(2013年)によると、日本人の72%は英語が話せない、単語を羅列させる程度ということが分かりました。
2013年のデータであり、その後のオンライン英会話などの普及で数字が下がっている可能性はありますし、また小学校での前倒しの英語教育、2020年から大学の入試試験に英語のスピーキングが加わるといった変化もあります。

しかし、日本の英会話に関する教育はまだまだこれからということをお分かりいただけたと思います。

英語を話せたらしたいこと

◼︎英語を話せたらしたいこと

さて、それでも英語を学習したいと行動に移している人は多くいます。
ここで、楽天インサイト「英語に関する調査」(2016年)を参考に、英語を勉強し話せるようになってしたいことを紹介しましょう。
・視野を広げたい
・外国人とコミュニケーションを取りたい
・海外旅行をする予定がある
・仕事で必要とされているから
・英語を話せることが格好良いと思うから
・海外から情報を得たいから
・国際的なビジネスの世界で成功したいから
・出張や赴任のため海外に行く予定があるから
・進学や就職に必要だから

皆さんの中にも、これらの目的に納得される人が多いのではないでしょうか?
英語でコミュニケーションを取れることで得られるメリットは、このようにたくさんあります。

ここからは中学校で学んだ英語力がある日本人が、どのようにしたら苦手意識をなくせるか秘訣をご紹介していきましょう。

◼︎英語はコミュニケーションツール

ご存知の通り英語は国際語であり、母国語が英語でない国の人ともコミュニケーションが取れるツールです。

なぜ、英語が国際語になったかさらりとご説明しましょう。
イギリスが大英帝国と呼ばれ大きな支配力があった時代、世界各地の植民地で英語を話すよう教育をしてきたために多くの人が英語を話す言葉として普及しました。
加えて、英語特有の特徴も影響します。英語を構成するのは26文字のアルファベット、ひらがなだけでも50文字の日本語と比べると極端に少ないことが分かります。
文字数の少ない英語は、多くの人にとって学びやすい言語なのです。
このように普及し国際語となった英語。ますますグローバル化が進む日本でもさらにその必要性を感じますね。

英語はコミュニケーションを取るためのツールということを、今一度考えます。
例えば、日本にいる外国人と居酒屋で会ったという状況にしましょう。

パターンA
外国人:I love Japanese Izakaya because there are so many dishes and different drinks. Do you like?
日本人:………. (わぁ好きだけど、好きな理由をどうやって言っていいか分からない・汗)
外国人:I love sake, how about you?
日本人:………. (酒は苦手だなぁ。ビールが好きって何て言うんだ?汗)

パターンB
外国人:I love Japanese Izakaya because there are so many dishes and different drinks. Do you like?
日本人:Yes!
外国人:I love sake, how about you?
日本人:I like Beer!

パターンAは頭の中ではいろいろ考えていますが会話になっていません。パターンBは短い答えでも会話が成り立っています。これがコミュニケーションではないでしょうか?

ここで分かるのは、「パーフェクトを求めない」というポイントです。

苦手な英語コミュニケーション

◼︎パーフェクト主義を捨てる

英検1級を持っていても、外国人とのコミュニケーションが難しい場合があります。テストでは正しい解答を求められますから、それができるということは素晴らしいことです。
しかし、相手がいてその場で即座にリアクションを取らなければならないコミュニケーションでは、事前に答えを勉強しておくことはできません。
相手が言ってきたことにパーフェクトに答えようと無口になるより、単語の羅列でも良いのでとにかく言葉にすることが重要です。
英語の会話では「パーフェクト主義を捨てる」「ミスしたって大丈夫」という心構えを持ちましょう。

そのリラックスした気分が英会話に良い影響を与えます。
外国人のおかしな日本語を聞くことってありませんか?
文法が間違っていようが、男性が女性的な日本語を使っていようが彼らのコミュニケーションに対しての積極性に関しては日本人が真似をしても良いのではないでしょうか?
そしてそんな時、日本人も外国人にパーフェクトな日本語を求めていませんね!

◼︎英語コミュニケーションの秘訣まとめ

・日本の英会話教育はこれから
・英語はコミュニケーションツール
・パーフェクト主義を捨てる
今回の記事をお読みいただき、英会話や外国人に対して少しでも肩の力を落とせるようでしたら嬉しいです。
パーフェクトな英語でなくても、外国人はあなたの英語に耳を傾けてくれます。場数を踏んで、英語でのコミュニケーションがどんどん楽しいものになればあなたの可能性も広がります。